26日の巨人戦(長良川)が降雨中止となった首位・広島の面々は早々と視線を翌日以降に切り替えた。先発ローテも組み替えを行い、この日登板予定だったクリス・ジョンソン投手(31)は27日の巨人戦(京セラドーム大阪)にスライドさせ、二軍調整を経て2か月半ぶりに一軍マウンドに立つ福井優也投手(28)については予定通り28日の巨人戦(同)へ投入。本来であれば両者の合間の試合で投げると見込まれていた岡田明丈投手(22)は発熱を訴えてコンディション不良のため、31日のDeNA戦(マツダ)へ回る公算が強まった。
緒方孝市監督(47)は「ジョンソンはスライド。(ローテの)頭で回ってもらわないと困る投手だからね。岡田? (大阪に)来たって熱だから明後日は無理。ルーキーだから気疲れもある。ローテの中で投げれるところで投げてもらう」と静かな口調で今後のローテプランを打ち明けた。その威風堂々とした姿からは2位・巨人迎撃に対する絶対的な自信がうかがえる。
それはコイの助っ人たちも同じ思いだ。来日1年目で絶対的なセットアッパーとなったジェイ・ジャクソン投手(28)は「ジャイアンツに1位を奪われることはない」とひと言。そして、こうも続けた。
「ジャイアンツが日本で人気があり、強いチームであることは当然知っている。以前、カープが首位を走って大きくゲーム差を付けていたにもかかわらず、2位のジャイアンツに引っくり返されて逆転優勝を奪われた話も聞いた。でも、そんなことはもう2度と起こらない。今度は逆に直接対決で連勝し、相手が『ギブアップ』と言うぐらいにどんどん引き離したい。他の外国人選手も、皆同じ思いさ」
1996年に広島が巨人に最大11・5差を付けながら逆転Vをかっさらわれた「メークドラマ」の屈辱を晴らす、いわば「逆メークドラマ」宣言といったところか。いずれにせよ、助っ人も含め首位を独走していてもカープナインの「打倒G」への思いは不変だ。
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