クルマ1台、平均1億円 「1%のお金持ち」限定のモーターショー
カリフォルニア州で開催された、お金持ちのための自動車イヴェント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」。今年各社が発表した、限定生産車やコンセプトカーを紹介しよう。
VIDEO BY WIRED US
TEXT BY JONATHAN M. GITLIN
TRANSLATION BY MINORI YAGURA/GALILEO
ARS TECHNICA (US)
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1/7ランボルギーニは、V12エンジン搭載の「V12 Centenario Roadster」を発表。20台だけの限定生産で、1台225万ドル(税抜き価格)だが、すでに完売だ。
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2/7アストンマーティンは、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスを利用して、限定ヴァージョンの「Vanquish」である「Vanquish Zagato Volante」を発表した(イタリアのデザイン会社Zagatoは長年にわたって、アストンマーティンを改造してきた)。Vanquish Zagato Volanteは、99台の限定生産となる。
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3/7マクラーレンは、新型の「570GT」を公開したが、ひとひねりを加えていた。この「570GT by MSO Concept」は、同社のカスタマイゼーション部門「マクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)」が手がけたモデル。ほぼ透明から暗色まで透明度を変更できる「エレクトロクロミック・ルーフ」が特徴だ。
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4/7ブガッティの「Vision Gran Turismo」は、レースゲーム「グランツーリスモ」シリーズのファンにはお馴染みだろう。自動車メーカー各社が、このゲーム専用のヴァーチャルコンセプトカーを開発する「ビジョン グランツーリスモ」プロジェクトに参加しているからだ。つまり、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスに陳列されたほかのクルマと違って、一般人もこのクルマに乗ることができる(デジタル世界で)。
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5/7Acura(アキュラ:本田技研の北米ブランド)の「Precision Concept」は、今年はじめの「北米国際自動車ショー」で初公開された。このコンセプトカーには、新型「MDX」に急遽追加されたAcuraの新しいグリルと、マンマシンインターフェースの興味深いアイデアがいくつか盛り込まれている。
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6/7BMWの「2002 Hommage」は、リキュール会社だが長年レーシングチームのスポンサーを務めるマースト・イエーガーマイスターのレーシングカーを思わせるデザインで、光り輝いていた。目を細めてじっくりと見れば、「2シリーズ」の影響がそこかしこに見て取れる。
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7/7キャデラックは、「CT6」セダンをベースにした「Escala Concept」の初公開の場にペブルビーチを選んだ。
8月21日(米国時間)にカリフォルニア州で開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」は、世界最高級の自動車イヴェントのひとつだ。
富裕層のカーコレクターにとって、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスは、珍しいヴィンテージカーを入手する機会になっている(平均110万ドルのクルマが114台販売されたと報道されている。文末の動画では、会場のヴィンテージカーがいくつか紹介されている)。
だが、自動車メーカー各社──特に、1パーセントしかいない富裕層をターゲットにしているメーカーたち──は、最新のコンセプトや特別エディションを披露するのにペブルビーチ・コンクール・デレガンスを利用している。冒頭のギャラリーにて、各社が発表した素晴らしい限定生産車やコンセプトカーを紹介する。
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