中村真理
2016年8月26日12時36分
リニア中央新幹線より深く地下60メートル――。名古屋駅の東側に、雨水をため込む巨大トンネルの工事が進んでいる。2000年の東海豪雨以降に始まった名古屋市の水害対策の集大成。小学校のプール約400杯分(10万4千立方メートル)の雨水をため、都市型水害から街を守る狙いがある。
「名古屋中央雨水調整池」は、名古屋市西区から中川運河まで南北に全長5キロにわたる。直径は6メートルで、容量は東海地域で最大規模となる。現在、立て坑の掘削が始まっており、来年度からトンネル工事に入る予定だ。豪雨で下水管の水位が急上昇したときに、水が堰(せき)を越えて自動的にトンネルへ流れ込む仕組みになっている。
地下40メートルを走る予定のリニア中央新幹線や、高速道の基礎などで過密する地下構造物を避けるため、トンネルの深さは50~60メートルに。ためた水をくみ上げて運河に流すための「広川ポンプ所」は名古屋城(高さ55・6メートル)がすっぽり入る大きさになる。
名古屋市によると、急激に開発…
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