公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が26日に発表した2016年4~6月期の運用実績は、5兆2342億円の赤字となった。赤字は2期連続。英国によるEU(欧州連合)からの離脱決定などで加速した円高・株安が響いた。14年10月に資産構成に占める株式の比率を2倍に増やして以降の累積では1兆962億円のマイナスと、初めて赤字に転落した。
6月末時点の運用資産は129兆7012億円で、4~6月期の運用利回りはマイナス3.88%だった。運用資産は15年6月末(141兆1209億円)や16年3月末(134兆7475億円)から減少した。
| 2016年 6月末 | 3月末 | 15年 6月末 |
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| 国内株式 | 21.06% | 21.75% | 23.39% |
| 外国株式 | 21.31% | 22.09% | 22.32% |
| 国内債券 | 39.16% | 37.55% | 37.95% |
| 外国債券 | 12.95% | 13.47% | 13.08% |
収益(市場運用分)の重荷となったのは株式。国内株が2兆2574億円、外国株が2兆4107億円の赤字だった。円高が響いて外債の運用も苦戦し、1兆5193億円の赤字となった。国内債は9383億円の黒字を確保したが補いきれなかった。
6月末の資産構成は国内株が21.06%、外国株は21.31%だった。国内債は39.16%、外債が12.95%、短期資産は5.51%だった。GPIFは当面、資産の基本ポートフォリオを維持する方針という。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕