病院で再びC型肝炎集団感染…注射器再使用した模様=韓国

病院で再びC型肝炎集団感染…注射器再使用した模様=韓国

2016年08月23日11時19分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ソウルでC型肝炎の集団感染が再び発生した。昨年のソウル陽川区(ヤンチョング)のタナ医院と今年初めの江原道原州市(カンウォンド・ウォンジュシ)のハンヤン整形外科医院に続き3回目だ。

  疾病管理本部はソウル銅雀区(トンジャクク)のJS医院(元ソウル現代医院)を対象に疫学調査に入ったと22日発表した。2006年から今年3月が調査対象期間だが2011~2012年にこの病院を受診した患者1万1306人に対して25日から調査を行う。C型肝炎だけでなくB型肝炎・エイズ(HIV)・梅毒など血液媒介感染病なども全て調査する。この病院は痛みのある患者や肥満患者を主に診療してきた。当初A院長が経営してほかの人に経営権が移り、再びA院長がこれを引き継いで勤務医2人を置いている。

  今回の調査は今年2月の診療費不正請求に関連してこの病院に対する公益申告(公益侵害行為についての申告)が受理されて始まった。健康保険審査評価院が申告内容を調査する過程でC型肝炎の感染を疑ったのだ。2006年3月から今年3月まで受診した患者3万4327人の診療記録を確認した結果、5713人がほかの病院でC型肝炎の検査を受けた事実を確認した。このうち508人が抗体陽性を示した。C型肝炎に感染して治療を受けたか治療中だという意味だ。

  抗体陽性者の割合は2011年にソウル現代医院で受診後に体に異常があり翌年別の病院で検査を受けて陽性が確認されたケースが最も多かった。検査者のうち抗体陽性の割合が17.7%だったが、これは韓国人の抗体陽性率(0.6%)よりもはるかに高かった。疾病管理本部は疫学調査諮問委員会と協議を経て問題が多かった2011~2012年の患者から全数調査することにした。

  疾病管理本部のチョ・ウンヒ感染病管理課長は「患者がこの病院でトリガーポイント注射・靭帯強化術・神経遮断術などの注射、ニンニク注射、混合注射などを多く打っていたことが明らかになった」として「注射器を再使用したり、しっかり消毒せずに使っていたりしたケースもあり疫学調査で正確な要因を明らかにする」と話した。
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