韓国がこれまでオリンピックの陸上競技で唯一メダルを獲得した種目はマラソンだ。今年は故・孫基禎(ソン・キジョン)氏が1936年のベルリン・オリンピックのマラソンで優勝してからちょうど80年目となる節目。孫基禎氏の後も徐潤福(ソ・ユンボク)氏、咸基鎔(ハム・ギヨン)氏、黄永祚(ファン・ヨンジョ)氏、李鳳柱(イ・ボンジュ)氏ら韓国のマラソン選手たちはオリンピックなどの国際大会で大活躍し、国民に希望と感動を与えてきた。
ところが22日に行われた「オリンピックの花」ともいわれる男子マラソンで、韓国は非常に残念な結果に終わった。韓国選手の成績はソン・ミョンジュン(サムスン電子)=22=が2時間36分21秒で完走者140人中131位、シム・ジョンソプ(韓国電力)=25=が2時間42分42秒で同じく138位に終わった。これは韓国選手として過去最低の成績だ。テレビ中継では、カンボジアに帰化して今回のリオデジャネイロ・オリンピックに出場した日本のお笑い芸人・滝﨑邦明(猫ひろし)氏=39=が話題になったが、滝﨑氏は2時間45分55秒のタイムで139位だった。韓国代表選手たちは、年齢が40歳近くの日本のお笑い芸人と最後まで競争していたのだ。
競技終了後、シム・ジョンソプは「スタート前からかかとに痛みがあり、体も重かった」とコメントし、ソン・ミョンジュンは「13キロ地点を過ぎたあたりから太ももの後ろに痛みが走った」と述べるなど、明らかに準備不足だった。
ファンの間からは「日本は男子400メートル・リレーでジャマイカのウサイン・ボルトと競争し銀メダルを獲得したが、韓国のマラソン選手たちは日本のお笑い芸人と最下位争いをしていた。信じられない」などの声が出ている。あるファンは「(1996年のアトランタ大会で李鳳柱が銀メダルを獲得してから)20年以上もメダルが取れないことが問題ではない。国民が願うのは韓国代表としての誇りと気質だ」と述べた。
陸上競技の専門家たちは「(韓国選手たちは)基本的に肉体面、精神面での準備が不十分な状態でオリンピックに出場したようだ」「岐路に立つ韓国陸上界の現状がそのまま反映された結果だ」などと指摘している。