岩沢志気
2016年8月26日05時20分
阪急阪神ホテルズは25日、傘下の老舗ホテル「六甲山ホテル」(神戸市灘区)を輸入車販売会社「八光自動車工業」(大阪市)に営業譲渡すると発表した。築80年が過ぎ、解体が検討されていた旧館は、保存されるという。
10月3日に新会社を設立し、六甲山ホテルの土地や建物の資産などを移したうえで、全株式を八光自動車工業に譲り渡す。譲渡額は公表していない。その間も1962年完成の本館(客室数45)の営業は続け、運営は2017年12月末ごろまで阪急阪神ホテルズが担う。
ホテルは1929(昭和4)年、欧州のリゾートホテルをモデルに開業した。山荘のような外観の旧館は地上2階、地下1階建てで、大正期から昭和初期の関西建築界で活躍した古塚正治氏が手がけた。富裕層の別荘地として、芸術や文化が花開いた六甲地域の象徴的な建物となった。07年には経済産業省が認定する「近代化産業遺産」にも選ばれている。
だが、旧館は耐震調査で基準を…
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