競馬業界では有名であろう馬券裁判を読んだ。データ分析をして競馬攻略をしようとしている身としては、絶対読まなきゃいけないだろうなぁ〜と思ったいつも通りAmazonをみたらあったので速攻読んだ。ついでに競馬分析の競馬王テクニカル儲けの法則編ってやつも読んでる。初心者の自分としては両方とも読んでよかった。どっちかしか買えないなら間違いなく馬券裁判がいいですね。
馬券裁判の作者は卍さん。表題にもある通り競馬のデータを分析することによって5年で1億5000万円稼いだ方。実際には税金の無申告だったおかげで、そのあとマルサから調査をされて所得無申告罪みたなので逮捕されちゃった方。税金の仕組みも矛盾だらけで難しいんだけど、今回はデータ分析だけについて詳しく書くことにします。
投資哲学
卍さんの投資哲学を簡単に説明します。なんなら分析して馬券を買うならこの部分が一番かも、、
- 元手100万円がなくなったらやめる
- ”強い馬”は狙わない
- 馬は減点方式よりも加点方式がよい
このうち2. について少し詳しく書いていく。3. については人工知能がやってくれるので今回は必要なし!ラッキー!!
2. 強い馬は狙わない
初心者目線では競馬で賭ける上では、「強くてよく勝つ馬(ジョッキー)=人気な馬(ジョッキー)」を狙うのが唯一の方法かと思ってたけど、卍さんは馬券裁判の中で以下の様に綴っていた。しかも結構初期の段階で。
この方法では儲からないと思ったので、買い方を変えた、、
ここでいう強い馬っていうのは、人気が高く期待されている馬のことを指します。僕の師匠も言ってたんだけど、競馬は色々偶発的な出来事が多すぎるらしい。だから強い馬(=人気の高い馬)を当てようとしても当たる可能性はそんなに高くないらしい。ほんの中で使われている実際のデータを引っ張ってみると、単勝の場合の勝率は強い馬(=人気の高い馬)順に以下のようになる。
単勝人気 | 回収率 | 的中数 |
---|---|---|
1 | 77.0% | 4819 |
2 | 78.8% | 2833 |
3 | 80.8% | 1990 |
4 | 81.0% | 1454 |
5 | 81.8% | 1109 |
てな感じで、強い馬が必ず勝つとは限らない。しかも資金の回収率でいったら人気5位とかのやつを買ってる方がかなり得だってことが載ってる。馬券裁判の卍さん、分析もちゃんとしてるしめちゃくちゃ賢いんだな、、
その代わりに狙い所として提唱されているのが、オッズの歪みをとるパターン。これは前回の記事(【基礎知識編】馬券の買い方も知らない初心者が、競馬の分析を始めてみる)にあるのでこちらを参照で。
教訓:「人気の高い強い馬を買ってはいけない。オッズが不当に低い馬を狙う様にしよう」
実際に買うときの狙い所
- 的中率よりも回収率
- 本命馬券(人気高い馬)or 穴馬券
- 一般の競馬ファンの心理を逆手に
- ノイズを減らす
1.に関しては数をあてても意味がなく、儲かるかどうかを指標に置きましょうというシンプルなアドバイズ。2.は前半で書いた「強い馬は狙わない」と同じ。4.に関しては分析する段階の話だからここでは置いておくとして、直感的にわかりにくい3.について見てみる。
3. 一般の競馬ファンの心理を逆手に取る
これはオッズの歪みが生じる理由が述べられていた。
賭け金設定に対する課題
投資哲学のところで述べた様に元手が0になったら競馬をやめることを決めていた卍さん。このやり方は見習う必要があると思った。なんか再現なくやってるといくら損したか分からないし、、 卍さんが実際に使っている計算式はこんな感じ。
賭け金 = 総額 × 係数(0.08を目安に調子を見て調整) ÷ オッズ
これは色々理由があるんだけど、書くととても長くなるので割愛!笑 簡単に理解するなら獲得金額の期待値を、オッズに依存せず一定に保つための工夫って感じでした。って言ってもなかなか分からないか、笑
理想的な勝ち方は?
税金を考慮した理想的な勝ち方は、万馬券を狙うよりも、リターンが小さくても確実に儲かる複勝などで回収率100%以上らしい。もちろん早いとこ儲けるためにはオッズの高いやつを買わなきゃいけないんだけど、そうすると税金が多くかかってくる。
競馬をインターネット経由で定期的(自動的?)に購入している場合の税金は、「回収額 - 馬券購入費用 = 利益」に対してかかってくる。つまり大穴馬券ばかりをひたすら当てると、馬券購入費用が小さくなり利益がその分大きくなるので、そこの雑所得に対する税金も大きくなる、、はず?
まぁこんな細かいことは当たる様になってから考えればいいんですね〜笑 てことで師匠からもらったデータを機械学習に投げるところまでは済んだので、今週末から馬券を買い始めてみたいと思います!結果が楽しみー
僕が「馬券 × 機械学習」をやっていく上でとてもお世話になった(これからもなるであろう)本はこちらから。必読、って感じだった。