イタリアの地震で死者250人 余震で捜索難航
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イタリア中部で24日に起きた地震では死者が250人に上り、被災地では軍なども参加して行方が分からなくなっている人の救助活動が続けられていますが、断続的に起きている余震によって壊れた建物がさらに崩れるなどしていて、作業は難航しています。
イタリア中部で24日未明に起きた地震では、アマトリーチェをはじめ4つの自治体で大きな被害が出ていて、イタリア政府は、これまでに250人が死亡したと発表しました。
壊滅的な被害を受けたアマトリ―チェでは、軍も参加して救助活動が進められていますが、日本時間の25日午後9時半ごろには、下から突き上げられるような余震があるなど、体で感じる揺れが断続的に起きています。このため、壊れた建物や、かつては家だったがれきの山がさらに崩れるなどしていて、警察や消防も余震のたびにみずからの安全の確保に追われ、作業は難航しています。
住民の間では、まだ多くの人が倒壊した建物の中に閉じ込められているのではないかと懸念が強まっていて、警察と消防は、無人の偵察機、ドローンなども使って被害状況の確認や行方がわからなくなっている人の発見に全力を尽くしています。ただ、アマトリーチェをはじめ4つの自治体では、広範囲にわたって被害が広がっているため、被害の全容の把握にはまだ時間がかかるものとみられています。
壊滅的な被害を受けたアマトリ―チェでは、軍も参加して救助活動が進められていますが、日本時間の25日午後9時半ごろには、下から突き上げられるような余震があるなど、体で感じる揺れが断続的に起きています。このため、壊れた建物や、かつては家だったがれきの山がさらに崩れるなどしていて、警察や消防も余震のたびにみずからの安全の確保に追われ、作業は難航しています。
住民の間では、まだ多くの人が倒壊した建物の中に閉じ込められているのではないかと懸念が強まっていて、警察と消防は、無人の偵察機、ドローンなども使って被害状況の確認や行方がわからなくなっている人の発見に全力を尽くしています。ただ、アマトリーチェをはじめ4つの自治体では、広範囲にわたって被害が広がっているため、被害の全容の把握にはまだ時間がかかるものとみられています。
余震は640回以上
イタリア中部で、24日未明に発生した地震の後、現地では、マグニチュード5以上の揺れを含む余震とみられる地震が合わせて640回以上観測されています。
イタリアの地震や火山の情報を分析しているイタリア国立地球物理学火山学研究所によりますと、24日未明に発生した地震の後、25日午後4時までに、余震とみられる地震が640回以上観測されたということです。このうち最も大きな余震は、24日の午前4時半頃に観測されたマグニチュード5.4の地震です。25日も午後2時半頃にマグニチュード4.4の地震が観測されるなど、この地震を含めたマグニチュード4以上の地震は10回、マグニチュード3から4の揺れが88回観測され、現地では余震とみられる地震が続いています。
イタリア国立地球物理学火山学研究所では、「今後もマグニチュード3以上の地震が続くおそれがある」として注意を呼びかけています。
イタリアの地震や火山の情報を分析しているイタリア国立地球物理学火山学研究所によりますと、24日未明に発生した地震の後、25日午後4時までに、余震とみられる地震が640回以上観測されたということです。このうち最も大きな余震は、24日の午前4時半頃に観測されたマグニチュード5.4の地震です。25日も午後2時半頃にマグニチュード4.4の地震が観測されるなど、この地震を含めたマグニチュード4以上の地震は10回、マグニチュード3から4の揺れが88回観測され、現地では余震とみられる地震が続いています。
イタリア国立地球物理学火山学研究所では、「今後もマグニチュード3以上の地震が続くおそれがある」として注意を呼びかけています。
立ち入り制限が拡大
震源に近いイタリア中部のアマトリーチェでは、余震とみられる大きな地震が起きるたびに被害を受けた建物が大きな音を立てて崩れ落ちています。こうしたことから被災地では、安全を確保するためとして、地元の住民や報道関係者が立ち入ることのできない区域が次第に広がっています。
中には、自宅などに戻ろうとする住民や救助活動を手伝おうとする若者たちの立ち入りまでも警察などが拒否し、激しい口論になる様子も見られました。救助活動を見守っていた住民の男性は「自分の家がどういう状況なのかを確認しにきました。家族はみな無事でしたが、近所の多くの人ががれきの下敷きになってしまいました。この町はもう終わりです」と、ぼう然とした様子で話していました。
中には、自宅などに戻ろうとする住民や救助活動を手伝おうとする若者たちの立ち入りまでも警察などが拒否し、激しい口論になる様子も見られました。救助活動を見守っていた住民の男性は「自分の家がどういう状況なのかを確認しにきました。家族はみな無事でしたが、近所の多くの人ががれきの下敷きになってしまいました。この町はもう終わりです」と、ぼう然とした様子で話していました。