コロンビア、左翼ゲリラと和平合意　半世紀超の内戦に幕

　南米コロンビアの政府と左翼ゲリラ「コロンビア革命軍（ＦＡＲＣ）」は２４日、和平実現の最終合意に達したと発表した。かつて中南米最大の反政府ゲリラとされた組織との間で、半世紀以上続いた内戦を終わらせる歴史的な合意だ。同国のサントス大統領は、合意内容の是非を問う国民投票を１０月２日に行うことを明らかにした。

　サントス氏はテレビ演説で「ついにこの日がやってきた。戦争の悲劇の終結につながる」と語った。国民に対して「長い戦闘を終わらせる歴史的な合意を支持するかは、あなたたち全てのコロンビア人の手にかかっている」と呼びかけ、賛成票を投じるよう求めた。

　２００ページにわたる最終合意は、ゲリラメンバーの政治参加や武器の放棄、地雷除去などが盛り込まれた。両者の交渉担当者は、キューバの首都ハバナで署名。ＦＡＲＣ幹部のイバン・マルケス氏は「武器による戦いが終わり、理念による論争が始まる。我々は、全ての戦いで最も美しい勝利を得た」と語った。

　１９６４年に結成されたＦＡＲ…