大手ゲーム機卸ジェスネット買収へ 任天堂、過去最大47億円
任天堂は25日、ゲーム機卸大手のジェスネット(札幌市)を買収すると発表した。同業のアジオカ(愛知県西尾市)からも事業の大半を譲り受ける。販売サービスの拡充が狙い。買収総額は約47億円と、任天堂によるまとまった買収案件としては過去最大になる見通し。
両社は、任天堂のゲーム機やソフトを長年取り扱う国内最大規模の専門商社で、取扱高の約6割を占める。
任天堂は、ジェスネットが来年4月に実施予定の第三者割当増資を引き受け、既存株主からも株式を取得し、70%の保有で子会社化する。ジェスネットの2015年7月期の売上高は約570億円。
また同日、ジェスネットを通じてアジオカからゲーム機卸事業を譲り受ける。同事業の16年6月期の売上高は約387億円。
任天堂は、商品の流通領域を担う両社の販売網やノウハウを取り込み、商品開発から供給までの一貫体制を構築する。「顧客の要望にタイムリーに対応するなど販売サービスの向上を図り、競争力を高めたい」(広報室)としている。
【 2016年08月25日 22時40分 】