韓国の盗電犯罪、今年上半期4880件摘発=韓国電力公社

韓国の盗電犯罪、今年上半期4880件摘発=韓国電力公社

 全羅南道莞島郡に住む男性は今年4月、農作業用として引き込んでいた電線をひそかに自宅に引き込み、使用していたのが発覚し、70万ウォン(約6万3000円)の違約金を支払う羽目になった。京畿道果川市の男性も、旧式の電力メーターに穴を開け、電気使用量を計算する回転板が回らないよう、針金や針などで細工を施して、数十万ウォン(数万円)の違約金を請求された。このように、電気をほかの用途に使用して摘発され、違約金を請求されるケースが毎年後を絶たない。その大部分は、住宅用の高い電気料金の支払いを逃れるため、料金の安い農作業用や工業用の電線を家庭に引き込んで使用していたケースだ。摘発されると、電気使用量を住宅用に換算した上、その2倍の電気料金を支払うことになる。

 韓国電力公社(韓電)が21日発表したところによると、今年上半期、農作業用や工業用の電線を家庭に引き込んで使用し、摘発されたケースは4880件に上るという。昨年1年間の摘発件数4974件に迫る勢いだ。さらに今年は、7月に入って蒸し暑い日が続いているため、累進制度による高額な料金負担を免れようと、このような電力の違法な転用がさらに増加する、と電力業界ではみている。韓電は今年上半期だけで、違法な転用をした人に対し、違約金として計159億ウォン(約14億2800万円)を請求した。韓電の職員たちの中にも、違法な転用をして摘発された者がいる。

 現在、1キロワット当たりの電力供給の平均単価は、農作業用が47ウォン(約4.2円)、工業用が107.4ウォン(約9.6円)、家庭用は123.6ウォン(約11.1円)となっている。だが、家庭用は累進制度により、使用量が多くなるほど料金も急激に高くなるのに対し、農作業用や工業用は使用量と関係なく単一の料金体系となっている。1カ月に1時間当たり600キロワットの電力を使用した場合、家庭用の料金は21万ウォン(約1万8900円)を超えるが、農作業用は2万8000ウォン(約2500円)、工業用は6万4000ウォン(約5700円)にすぎない。このような事情があるため、農作業用や工業用の電線の違法な転用が後を絶たないというわけだ。電力メーターを破損して回転板に細工を施したり、電柱の上の高圧電線にケーブルをつないで直接引き込んだりするなど、手口も多様化している。

 だが、韓電の関係者は「今年上半期の摘発件数が多いのは、家庭用の電力料金の累進制度のせいではなく、取り締まりを集中的に行ったからだ。無断で電線を引き込み使用した場合、感電や火災など重大な事故も発生しかねない」と話した。

李衛裁(イ・ウィジェ)記者
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