リオ五輪で期待以上の成績を挙げた日本はお祭りムードになっている。
日本は21日(韓国時間)までに金12・銀8・銅21と計41個のメダルを獲得し、五輪過去最多メダル記録だった2012年ロンドン五輪の38個を上回った。
メダル数ランキングで金メダルの数を基準にすれば日本は6位、金銀銅の合計数を基準にすれば5位になる。インターネット上などでは日本人の「日本がこんなに強い国だったなんて誇りだ!」「アジア2強に復活、次は世界のトップ3に!」「日本の実力を証明した」といった反応が見られる。昼と夜が逆転する12時間という時差にもかかわらず、早朝のテレビ中継の視聴率は最高20%以上を記録した。
日本は1992年バルセロナ五輪17位、96年アトランタ五輪23位、2000年シドニー五輪15位など、五輪の成績では経済大国にふさわしくない姿を見せていた。1970-80年代までのエリートスポーツ中心政策から90年代に生涯スポーツ中心政策に切り替えた影響が大きかった。1988年ソウル五輪から2012ロンドン五輪までの総合順位で、日本が韓国を上回ったのは04年アテネ五輪の1回だけだった。ロンドン五輪では韓国が5位、日本が11位だった。日本ではこの時、「日本も韓国や中国のようにできないのか」という不満が噴出した。
だが、2020年夏季五輪の開催地に東京が決まった13年から、日本のスポーツ界は変わり始めた。安倍首相は昨年、国民スポーツ政策を統合・管理するスポーツ庁を新設した。五輪を国運再上昇の機会にするということだ。日本は第二次世界大戦の傷を乗り越えて開催した1964年の東京五輪で3位になり、その後の高度経済成長で世界第2位の経済大国へと躍進した。
日本は2020年の東京五輪で金メダル30個、総合順位3位以内という目標を掲げている。このため、今年のスポーツ予算には過去最多の324億円を策定した。しかも今後2年間に1000億円をさらにつぎ込む。
積極的な投資の成果は今回のリオ五輪にもそのまま出ていた。伝統的に強い柔道(金3個)やレスリング女子(金4個)を筆頭に金メダルの数を伸ばした。陸上・競泳などの基礎種目はもちろん、体操・カヌー・レスリングなどさまざまな種目でメダルを取った。今回の五輪では競泳男子の萩野公介(22)や体操男子の白井健三(19)など、日本のスポーツ界をリードする若い金メダリストも輩出した。