THAAD:新候補地に星州「ロッテ・スカイヒルゴルフ場」

 韓国政府が、米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備先を、当初予定していた星州郡星山ではなく星州郡草田面の「ロッテ・スカイヒルゴルフ場」に変更するという内部方針を事実上決定したことが19日までに分かった。星州の住民世論も「星州郡内の第三候補地移転」を受け入れる方向に傾いている。これにより韓国国防部(省に相当)は、星州の地域住民が「第三候補地検討」を公式に要請するのに合わせて、配備先をロッテ・スカイヒルゴルフ場に変更する手続きに入ると伝えられている。

 韓国政府の消息筋は19日「地域住民の強い反発のため、当初の星山にこだわっていては一歩も前に進めない、という認識が大統領府(青瓦台)や国防部など政府内にある。星州郡の側が国防部に、第三候補地に関する検討を要請するのに合わせて、速やかにTHAADの配備先を変更する手続きに入るようだ」「第三候補地としては、今月11日に柳済昇(リュ・ジェスン)国防部政策室長が現場を踏査したロッテ・スカイヒルゴルフ場のほかに代案はない状態」と語った。

 しかし、第三候補地に事実上決まったロッテ・スカイヒルゴルフ場と隣接する金泉市が強く反発していることから、これが変数になる見込みだ。ウィ・ヒョンボク金泉THAAD配備反対臨時委員長は「民間人の被害がない地域を選んでTHAADを配備するなら、政府の決定に反対しない。もしロッテのゴルフ場にTHAADを配備するなら、反対の動きが組織的に起こるだろう」と語った。

ユ・ヨンウォン記者 , 星州・金泉=クォン・グァンスン記者
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