田口、３１日に４度目の防衛戦　「内山さんにいいところ見せる」

　ボクシングのＷＢＡ世界ライトフライ級王者・田口良一（２９）＝ワタナベ＝が２４日、都内の所属ジムで３１日に東京・大田区総合体育館で行われる４度目の防衛戦に向けての練習を公開した。この日は同門の先輩で前同スーパーフェザー級王者の内山高志（３６）がテレビ解説を務めることも発表された。

　「内山さんが見てくれることになってさらにモチベーションが上がりました。いいところを見せたい。ＫＯでも判定でも勝って終わりたいです」と田口。入門時から目標にしてきたあこがれの先輩。４月に内山がまさかの敗戦を喫して連続防衛が１１で途切れたときにはたまらず号泣したほどで、リングサイドで見守ってくれることは何よりも力になる。

　もちろん挑戦者の同級１位、宮崎亮（２８）＝井岡＝のことも忘れていない。ミニマム級の元世界王者で最強の挑戦者だ。「お互いがパンチもらったら（気持ちが）あがるタイプ。結果的に打ち合いになると思います」と、いい３ラウンドのスパーリングでも激しい打ち合いを見せた。田口は、激闘での勝利を通じて、まだ進退を決めていない内山にリング上からラブコールを送るつもりだ。　（藤本敏和）