蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】広島に優勝マジック20点灯2016年8月25日 紙面から
◇広島7−3巨人セ・リーグは24日、首位の広島が2位の巨人に勝ち、優勝へのマジックナンバー「20」を点灯させた。広島は残り26試合のうち、巨人戦全5試合に敗れても、他で20勝すれば90勝51敗2分けで勝率6割3分8厘。巨人が残り29試合に全勝した場合の89勝51敗3分け、6割3分6厘を上回る。 ◇ 広島が逆転勝ちし、優勝マジック20を点灯させた。0−2の5回に安部がソロ。6回に田中、丸、鈴木の二塁打などで4点を挙げてひっくり返し、8回には菊池と丸の連続ソロで加点した。福井が4勝目。巨人は菅野が踏ん張れなかった。 四半世紀ぶりに広島にマジックナンバーがともった。接戦を勝ち切る野球、37度目の逆転勝利で決めた。 「6回の集中打は見事だった。昨日の悔しさを晴らしてくれたね」 試合後、緒方監督は一言一言を紡ぐように絞り出した。死力を尽くした大勝。6回だ。先頭の福井が右中間を破る二塁打で出塁した。直前の5回の守りでは右膝に打球を受けながら志願の続投。「気迫が乗り移ったようだ」と石井打撃コーチが話すように、続く田中は気落ちした菅野の初球、外寄りのツーシームを強引に引っ張った。 「右方向を意識した」と田中。進塁打に徹した打球は右翼・長野の頭上を越えた。福井が生還して同点。さらに1死三塁から丸の適時二塁打で勝ち越し、松山が左前打で続き、2死後に鈴木も適時二塁打を放った。 この回一挙4得点。中盤、球速が落ちた相手エースをKOした。丸がナインの総意を代弁する。「覇気を込めて振りました。昨日嫌な負け方をしたんで。踏み込んで打つことができた」。福井の気迫を野手全員で紡ぎ、途中出場の新井は「ナイスゲーム、最高のゲーム」と目を細めた。 接戦を集中打で制して、1991年以来、25年ぶりの優勝へのマジック「20」が点灯。ついにカウントダウンが始まる。「われわれは最後の最後まで143試合目まで、自分たちの野球で戦い抜くだけ」と指揮官。節目の勝利にも表情は緩まない。さあ、残り26試合。逆転の広島は一丸で、一戦必勝で戦う。 (田中政行) PR情報
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