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里山海道 逆走に待った 路面標示など追加対策

「金沢」「輪島」と進入方向を示した路面標示=かほく市の白尾IC付近で(県提供)

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県議会委、効果も報告

 県は、のと里山海道の逆走防止対策を強化した。二〇一三年の無料化に合わせてインターチェンジ(IC)出口付近に設置した警告装置に加え、新たに付近の道路への路面標示の追加や案内標識の修正などを実施した。二十四日の県議会環境農林建設委員会で報告された。(中平雄大)

 無料化による交通量の増加や料金所の撤去で逆走の増加が懸念され、県はICの出口から誤進入した車両をセンサーが感知すると「逆走禁止」の表示や警告音が鳴る装置を九カ所のICに設置している。

 県によると、センサーが感知した誤進入の件数は一三年度の百十八件から一四年度が六十一件、一五年度が四十二件と年々減少している。無料化以降、逆走による死亡事故も発生していない。

 しかし大事故につながる恐れが消えたとはいえず、県は昨年八月、誤進入件数が最も多かった内灘ICと白尾ICの入口付近に進入方向を示す路面標示や進入禁止を明確にした案内標識を追加で設置した。

 その結果、今年七月までに両ICでの誤進入件数はで前年同期比十三件減の十一件となり、一定の効果があったとして本年度は交通量の多い四車線区間にある高松、米出、今浜、千里浜、柳田の各ICでも八月までに同様の対策を実施した。

 報告を受けて冨瀬永委員(未来石川)は「ゼロにしないといけない」と述べ、原因分析の必要性を指摘。盛谷明弘土木部長は高速道路で逆走する運転者の約七割が六十五歳以上の高齢者だったとの国がまとめたデータを紹介し、「国の分析結果を参考にして対策を進めたい」と話した。

 

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