国後島に日本人男性足止め「多額の現金持ち出し」

国後島に日本人男性足止め「多額の現金持ち出し」
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いわゆるビザなし交流で北方領土の国後島を訪れていた男性が、現地に足止めされていることについてロシアの税関当局は、男性の手荷物を検査した結果、申告されていない現金400万円が見つかり、捜査を始めたと発表しました。一方、日本の外務省は、日本固有の領土でロシアが管轄権の行使に当たる検査を行うこと自体、認められないとしています。
日本の外務省などによりますと、北方領土の元島民などによる「ビザなし交流」で国後島を訪れていた日本人の通訳の男性が、20日、ロシア当局による手荷物検査の際に事情聴取され、島に足止めされています。
これについて、ロシアの税関当局は、22日、「男性の手荷物を検査した結果、申告されていない現金400万円が見つかった」としたうえで男性が多額の現金を不正に持ち出そうとした疑いで捜査を始めたと発表しました。
また、ロシア外務省の関係者はNHKの取材に対し、男性の健康状態について「問題ない」と述べました。
一方、日本の外務省は「日本固有の領土でロシア当局が管轄権の行使に当たる検査を行うこと自体、認められない」として、男性を速やかに帰すようロシア側に求めています。