米 北朝鮮問題担当にマレーシア大使起用で調整

米 北朝鮮問題担当にマレーシア大使起用で調整
k10010643661_201608201515_201608201527.mp4
アメリカ政府は、北朝鮮問題を担当するソン・キム特別代表の後任にマレーシア大使を務めるジョセフ・ユン氏を起用する方向で調整を進めていることがわかりました。
これは複数の関係者がNHKの取材に明らかにしたものです。ジョセフ・ユン氏は外交官として韓国に駐在した経験もあるほか、アメリカ国務省で東アジア政策を担当する次官補代理などを歴任し、2013年からマレーシア大使を務めています。現職のキム特別代表は、オバマ大統領がすでにフィリピン大使に指名していて、来月にもアメリカ議会上院の本会議で承認が得られれば、ユン氏と交代する見通しです。

北朝鮮は弾道ミサイルの発射を繰り返しているほか、使用済みの核燃料を再処理して核兵器の原料となるプルトニウムの抽出を再開しているとみられ、国際社会の懸念が高まっています。このため、ユン氏は特別代表に就任した場合、日本や韓国といった関係国と協議を加速させるなど連携を強め、打開策の模索にあたるものとみられます。