世界で最初の地下鉄 週末限定で終夜運行 ロンドン

世界で最初の地下鉄 週末限定で終夜運行 ロンドン
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世界で最初に開業したイギリス・ロンドンの地下鉄が、ロンドンの娯楽や飲食業などの活性化を目的に、19日から週末限定で終夜運行を始めました。
終夜運行を始めたのは、ロンドン市内にある11の地下鉄の路線のうち、いずれも中心部を走るセントラルラインとビクトリアラインの2つの路線です。毎週金曜日と土曜日の夜から翌日の早朝にかけて、10分から20分間隔で運行されます。ロンドンの地下鉄は1863年に世界で初めての地下鉄として開業し、車両が走るトンネルの形から「チューブ」の愛称で市民に親しまれていますが、終夜運行は長い歴史のなかで初めてです。

19日の夜にはロンドンのカーン市長が、終夜運行する2つの路線が乗り入れる中心部の「オックスフォード・サーカス」駅を訪れ、「すばらしいことだ。利用者は劇場やライブ会場と家との間を安全に移動でき、移動時間の短縮にもなる」と期待を述べました。

ロンドン市交通局は、この秋にはヒースロー空港とロンドン中心部を結ぶ路線など、新たに3つの路線で終夜運行を始める予定で、週末の娯楽や飲食業の活性化で、およそ2000人の正規雇用が生まれ、毎年100億円余りの経済効果が得られると試算しています。