田口　４度目防衛へ「いつも以上に勝ちたい」３１日ダブル世界戦

４度目の防衛戦に臨む田口 Photo By スポニチ

　ボクシングのダブル世界戦（３１日、東京・大田区総合体育館）で４度目の防衛を狙うＷＢＡ世界ライトフライ級王者・田口良一（２９＝ワタナベ）が２４日、東京都品川区のワタナベジムで練習を公開した。同級１位で元ＷＢＡ世界ミニマム級王者・宮崎亮（２８＝井岡）が相手となる指名試合へ向け、ここまで１２０ラウンド弱のスパーリングを消化。この日は３ラウンドのスパーを行い、宮崎と似た体格のジムの同僚にプレッシャーをかけ続けて強打を打ち込んだ。

　これまではコンディション調整を課題としてきたが、「走り込みもやってきたし、うまくいったと思う。仕上がりはいい方じゃないかと思う」と田口。宮崎がインファイトもアウトボクシングもできるタイプとあり、両方に対応できる練習を積んできたそうで「最終的には打ち合いになる。中盤か後半に流れが変わってくると思うので、そのあたりでＫＯできたら」と話した。宮崎はストリートファイトを含めたキャリアを売りとしているが、「経験で勝負が決まるわけじゃない」とキッパリ。日本人対決に対する周囲の盛り上がりも理解しており「いつも以上に何としても勝ちたい。防衛を重ねてきて、みんなの目も厳しくなっている。進化した姿を見せたい」と意気込んだ。

　ワタナベジムの渡辺均会長は「コンディションづくりが田口の課題だったが、前回からＲ―１ヨーグルトを飲むようになって体調を整えている。そのあたりの意識でも成長していると思う」と調整に太鼓判。「相手のペースにはまることなく、田口のペースでやってほしい。世界戦全ての試合でダウンを奪っているし３試合はＴＫＯ決着。できれば後半の１１回あたりに倒せば、（中継する）テレビ東京もおいしいんじゃないか」とＫＯ指令を出した。