【写真で見る】イタリアの地震被害 被災前の街並みと被災後
- 2016年08月25日
イタリア中部を24日早朝に襲ったマグニチュード(M)6.2の地震は、山間の町村に甚大な被害をもたらし、150人以上の死者を出した。地震前と後の写真を並べると、被害がいかに深刻か浮き彫りになる。
24日午前3時36分(日本時間同日午前10時36分)に発生した地震の震源は、観光客に人気のノルチア町の近くだった。ただし被害は近くのアマトリーチェやアックモーリ、ペスカラ・デル・トロントなどに集中した。
古い歴史の町アマトリーチェと近くのアックモーリで合わせて少なくとも86人が死亡。アマトリーチェのセルジオ・ピロッツィ町長は、市街地の75%が破壊されたと話している。
山間の小さい町アックモーリでは、一家4人が崩れた建物の下から遺体で発見されるなど、住民700人の多くが被害に遭った。
ステファノ・ペトルッキ町長は報道陣に、「瓦礫の下に大勢の人がいる。悲劇的状況だ」と述べ、夏には大勢の観光客でにぎわう町の将来に懸念を示した。
ペスカラ・デル・トロント村でも揺れの被害は大きく、イタリアのANSA通信によると、少なくとも10人が死亡した。
村に至る主要道路は瓦礫で覆われ、救助隊の現場到着を困難にしている。
(英語記事 Italy earthquake: Before and after images show destruction)