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みなさんの生活に密接にかかわる"箱"技術の話

こんにちは!箱とか袋とかカバンとか棚とか大好きだけど片付けは苦手なfrkoutです。

世の中の皆さんはそれなりに箱が好きだとは思いますが、私は本当に箱のことを愛しています。特にキャビネットと呼ばれる箱が大好きです。

今日はこの箱の技術について紹介させていただきます。

キャビネットをご存知ない?あなたの家にも必ず一つはあるはずです。机の下にあるあれではありません。

電子電気機器を収納して屋内・屋外に安全に設置する金属製及び合成樹脂製の箱をキャビネット(ボックス)と呼びます。

街中を歩いていて目に入らない日は無いこのキャビネット、私はプラボックス専門でまだプラボックス歴は半年くらいなのですが、だいたい見ただけでどのメーカーのどのサイズなのかくらいはわかるようになってきました。

キャビネットを侮るなかれ、中に入れるものや設置場所・設置方法によって沢山の選択肢があります。この面白さをみなさんに伝えたい!

特に今回は合成樹脂製のプラボックスについてお話させていただきたいと思います。

メーカー

日東工業株式会社Nitto 日東工業株式会社

・なんといっても入手性が高い、僕が回るホームセンターには必ず置いてあります。Nittoの汎用プラボックスは扱いやすくまた鍵とドアの開閉感がとても好みです。街中で高性能タイプを見ると「おっ、やるじゃん」とニヤニヤしてしまいます。

OP-A プラボックス(屋根付)

※OP-A型プラボックス ABS樹脂 IP44

Soracom様・M2B様と共同で進めさせていただいているLoRaWANの実証実験にも利用させていただいています。

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ミライ未来工業株式会社

・スライドボックスシェア8割、かゆいところに手がとどく製品を沢山作っている未来工業のウオルボックス。玄人感があっていいですねー。一目でウオルボックスだとわかるそのフォルムと色。そして日本一のホワイト企業!私は業務では使ったこと無いですが、いつも店頭で触って「頑丈だな〜♫」と思ってます。

※ウオルボックス WB-1AO プラスチック製スイッチボックス 屋根なし

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株式会社タカチ電気工業

・何よりもラインナップが豊富!きっとあなたの欲しいサイズもすぐ見つかる!オプションパーツや加工もお手の物!カタログを見ているといろいろ作りたくなってしまう。

防水・防塵ポリカーボネートボックス OPCPシリーズ

※ OPCP型 防水・防塵ポリカーボネートボックス

その他にも国内にいろんなバリエーションのプラボックス製造メーカーがあります。

プラボックスを扱う技術

どんなにプラボックスが好きでも、中に入れるものが無いとただの箱です。ブレーカーを入れたり、ラズパイ+センサーを入れたりすると思うんですが、その場合に検討しておくといい事項を紹介します

保護等級

保護等級とは、防水スマホとかでたまに耳にするIP〇〇という防水規格です。外からのなんらかの侵入(ホコリや水分など)をどの程度防げるかの指標になります。

IP45やIP65などの等級があり、1番目の数字が第一特性数字(外来固形物の侵入に対して)、2番目の数字が第二特性数字(水の侵入に対して)で、2つの数字の組み合わせで等級を表現します。

設置場所の状況や、中に入れるものによって選ぶといいでしょう。屋内に設置するか、屋外に設置するかも重要です。

ただ闇雲に等級の高いものを使えばいいというわけでもなく、価格と取り回しやすさとのトレードオフで選択すると良いでしょう。

※ 一般財団法人キャビネット工業会 合成樹脂製ボックスQ&A集より

プラスチック素材

一言にプラボックスと言っても様々な素材があり、素材によって耐候製や耐環境性、耐酸/耐アルカリ性が変わってきます。

・ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン)アクリロニトリル,ブタジエン,スチレン の共重合化合物で,剛性・加工性・耐衝撃性に優れた汎用性の高いプラスチック

・PVC(ポリ塩化ビニル)可塑剤を全く,若しくはわずかしか含有していない無可塑塩化ビニール樹脂。耐衝撃性を除いては機械的性質に優れ,難燃性で耐薬品性がよい。組成により性質 にかなりの幅がある。

この他にも温度環境の考え方や、プラボックスにものがぶつかった時の強度や剛性などいろいろな技術要素が絡んでいます。

最後に

この記事の内容は深い深いプラボックスの技術のうちの一つなのでもっともっとプラボックスについて知りたい方は一般社団法人キャビネット工業会(http://www.cabinet-box.jp/)を参照してください。プラボックスだけではなく、金属製キャビネットについても技術資料を沢山公開されています。

農業IoTを事業としていく上で、プラボックス/キャビネットは避けて通れない技術トピックです。弊社では土からクラウドまで沢山の技術について深く考えられる本当のフルスタックエンジニアを募集中です。弊社HPWantedlyからのご応募お待ちしています。

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