ホンダは、10年ぶりの復活となる高級スポーツカー「NSX」を25日に国内投入する。1990年9月に発売された初代は、斬新なデザインや走行性能の高さなどが受け、2005年12月の生産終了までに世界で累計約1万9000台を販売した。初代は今も中古車市場で500万円以上の高値で取引されるなど根強い人気を誇るだけに、その後継登場にファンのみならず熱い注目が注がれている。
「大きな夢がかなった」
ホンダが5月24日に米中西部オハイオ州の専用工場で開いた新型NSXの量産1号車の完成記念式典で、製造責任者のクレメント・ズソーザ氏はこう感慨深げに話した。NSXの生産は05年に栃木県高根沢町の工場で初代の製造を終えて以来。新型NSXはハイブリッド車(HV)で最高出力は573馬力。米国での希望小売価格は15万6000〜20万5700ドルで、初代の当初価格の2倍〜2.5倍に設定した。
これは走りに徹底的にこだわったためで、競合車種は同価格帯のポルシェの「911ターボ」やアウディの「R8」というスーパースポーツカーだ。ホンダは日本での販売開始に先立ち、8月8日から新型NSXに関する情報を同社ホームページ上で公開(http://www.honda.co.jp/NSX/new/)。NSXの販売を行う認定店舗の一覧情報などを掲載しており、閲覧件数もうなぎのぼりだ。
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