（美子）実はね…。
（常子）うん。
今日大昭さんから言われちゃったの。
うん。
結婚を考えてるって。
あらららら…。
あらららら！あれよあれ。
ゆくゆくはしようって話よ。
あの…大昭さんが一人前のコックさんになったらって。
いずれにせよよかったじゃない。
おめでとう。
ありがとう。
でも…いろいろ考えちゃって。
えっ結婚するか迷ってるの？ううんそうじゃないの。
とと姉ちゃんの事。
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」とと姉ちゃんの事。
近い将来私も家を出るのかと思うと心苦しいというか…。
どうして？だって普通だったらとと姉ちゃんの方が先でしょ？それに私が結婚して家を出たらかかの事とと姉ちゃんに任せる事になっちゃう。
そんなふうに思わないで。
よっちゃんが好きな人との結婚を望むなら私はそうしてほしいしかかだってきっとそう言うと思うわ。
私はねとと姉ちゃんにも幸せになってほしいの。
いつかいい人が現れたらなって思ってた。
フフッ。
いいのよ私の事は。
どうしてそうやって頼ってくれないの？とと姉ちゃんはいつも本音をぶつけてくれてない気がする。
どこか自分の気持ちを隠してみんなに心配かけないように。
そんな事ないわ。
じゃあとと姉ちゃん今どう思ってるの？星野さんの事は？結婚は本当にしないつもり？星野さんは昔の友達よ。
ほら同窓会の時に久方ぶりに同窓生の方にお会いしたら話が盛り上がるじゃない？ちゃかさないで。
よっちゃんねさっき私に幸せになってほしいって言ってくれたけど私もう十分に幸せよ。
鞠ちゃんは自分の望む人のところにお嫁に行ってそれを見届けられた。
よっちゃんだって。
それは…。
それだけじゃないの。
私にとっては会社と社員が子どもでその成長を見ていられる事が本当に幸せなの。
まあ…いい方がいれば恋はしてみたいなっていう気持ちもあるわよ。
でしょ？だったら…。
でも星野さんは奥様の事を愛していらっしゃるし今は大樹君と青葉ちゃんの事が一番なの。
私はただ子どもたちがもうかわいくてなんとか星野さんの力になりたいだけ。
分かった。
あれね。
弱音吐くのが苦手なのね。
心配かけまいとしちゃって。
そう…そう。
そういうところあるでしょう？それをもっとぶつけてほしいの。
弱音吐いちゃってよ。
フフフ…。
分かった。
やってみます。
うん。
うん。
「あなたの暮し」３７号入荷しました〜！最新号ですよ最新号ね。
早くしないと売り切れちゃいますよ。
「あなたの暮し」最新号が発売されるやいなやトースター試験の記事は大反響を巻き起こしました
（寿美子）また届きましたよ〜。
いいですか？すみません。
（松永）雑誌を参考にトースター買った人多いですね。
（緑）ねえ。
電気屋にそういうお客さんがいっぱいいたって書いてある。
編集部には多くの問い合わせや感謝の手紙電話が寄せられました
（水田）はい。
ありがとうございます。
では失礼致します。
またまた追加注文ですよ。
すぐに増刷かけましょう！
（一同）はい！すごい勢いですね。
売り上げ記録更新できるんじゃないですか？そうなったらいいけど…。
ついに「主婦の時間」を抜くかもしれませんよ。
本当ですか？
（松永）本当商品試験の反響はすごいですね。
現在商品試験が進行中なのが電球と安全カミソリですね。
電球はもう終盤ですので記事にする作業に移行してもいいと思います。
（花山）ではそろそろ電気アイロンの試験を始めようか。
アイロンですか？現在一般家庭への普及率は５０％だそうだ。
これからもっと広まっていく事を考えると購入基準を明確に示してほしいと思っている読者は多いと思う。
・「あなたの暮し」ってのはここか？・はい。
・責任者は誰だ？おいお前らどういうつもりだよ！何の恨みがあってこんな事をするんだよ！落ち着いて下さい！責任者出せよ！あんたらじゃ話にならん！責任者を出せって言ってんだよ！落ち着いて下さい。
責任者だよ！責任者は私ですが。
花山さん。
あんたが社長か？いえ私が…。
失礼ですがどちら様でしょう？ちとせ製作所のもんだ。
あんたらがこの雑誌でさんざんけなした粗悪なトースターとやらを作ってる会社だよ。
あんたらのおかげで売り上げガタ落ちだ。
責任取れよ責任を！うちみたいな小さな会社にあんな記事書くなんて随分卑劣なまねをしてくれんじゃねえか。
好き勝手でたらめ書きやがってよ！でたらめとは聞き捨てならんな。
我々は公平公正な立場で試験しそれを偽りなく発表している。
（田中）公平公正だぁ？チューブや広海みたいな大手と並べられてどこが公正なんだよ！うちはな大手みたいな開発費用はかけられねえけどもその分誠心誠意やって安い値段の商品で勝負してんだよ。
安い部品でコストを落とすしかねえだろ。
予算がいくらだか知らんが低予算だから粗悪品でもしかたないという道理がどこにある？商品が売りに出れば大手の品もそうでない品も横並びで同じように売られるんだ。
消費者をなめるのもいい加減にしろ！何だと？我々は発表した内容に関して責任を持つ覚悟がある。
文句を言う前にあなたこそ自分の作ったものに責任を持ったらどうなんだ！てめえこの…！やめて下さい！やめて！落ち着いて！
（田中）離せ！離せよ。
電化製品の素人に何が分かる。
（田中）偉そうに…本屋がほざくな！お前ら覚えとけよ。
どけ！ほら終わったぞ。
それぞれ仕事に戻りなさい。
大丈夫ですか？この先何か…。
放っておきなさい。
あんなの口だけに決まってる。
ちょっとどこ行くの？ちとせ製作所に行って話してくる。
このままだと何するか分からないわ。
ちょっと！・
（田中）全部？そんな殺生な…。
ちょ…ちょっと待って下さいよ。
そうじゃなくても今方々から返品の連絡があって参ってんです。
しかし今お宅に見捨てられたらうちはもう畳むしかなくなっちまいますよ。
どうかお願いします！ねっ？戦前からの古いつきあいじゃ…。
あなた…。
あ…心配すんな。
直接頭下げて頼み込めば分かってもらえんだろう。
（田中の妻）はぁ…もうどうしてこんな事に…。
お帰りなさい。
ただいま。
（康恵）お帰り。
あ…康恵さん。
久しぶりに手伝いに来たよ。
聞いたよ。
今日大変だったんだって？そんな言いがかりに負けんじゃないよ！ありがとうございます。
でもカミソリってのは日本のは全然駄目だね。
すぐ刃がかけちまう。
これも顕微鏡で見ておくれ。
はい。
康恵さん。
次これを試してみて下さい。
はいよ。
（寿美子）お先に失礼します。
ご苦労さ…あっ。
すみちゃん明日８時にお願いね。
はい。
失礼します。
ご苦労さま。
そっか。
今日木曜日か。
うん。
かかには今朝伝えてきたから。
もうなんて顔してるの。
せっかく青葉ちゃんたちに会うのに。
うん…気を付けます。
じゃあお先にね。
うん。
（なみ）じゃあまた明日。
（大樹青葉）さようなら。
（なみ）さようなら。
ああ…あなた。
はい。
あの私以前こちらでお会いした事がある…。
ええええ。
すみません。
私が遅くまでいられないせいでご迷惑かけて。
いえあの…私自身来たくて来ているので。
そうおっしゃって頂けると気が楽です。
大樹君も青葉ちゃんも小橋さんがいらっしゃるの楽しみに待ってますよ。
早く行ってあげて下さい。
はい。
失礼します。
失礼します。
（ブザー）
（青葉）おばちゃま！お待たせ〜。
（大樹）こんばんは。
こんばんは。
ねえまたおばちゃま描いたの。
あ〜本当だ。
上手だね。
ここがスカートでドレスなんだけど…。
ねえおばちゃん。
これおひげなんだよ。
おひげじゃない！ほらおひげだよほら！生字幕放送でお伝えします2016/08/25(木) 08:00〜08:15
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん（１２４）「常子、子供たちの面倒をみる」[解][字][デ]
トースターの商品試験を載せた最新号は、大反響を呼ぶ。喜ぶ常子（高畑充希）や花山（唐沢寿明）たち。しかし、編集部に突然見知らぬ男（蛍雪次朗）がどなりこんで来て…。
詳細情報
番組内容
トースターの商品試験を特集した『あなたの暮し』最新号は、世間で大きな反響を呼ぶ。編集部は喜びに沸いていると、小さな電機メーカーの社長・田中（蛍雪次朗）が、記事について不服だと怒鳴りこんでくる。社内が騒然とする中、花山（唐沢寿明）は、会社の規模を問わず公平公正に試験した結果だと田中を追い返す。常子（高畑充希）は、自分たちの記事が人を傷つけてしまったことに責任を感じ、ひとり田中の会社に向かうのだが…。
出演者
【出演】高畑充希，杉咲花，坂口健太郎，佐藤仁美，蛍雪次朗，伊藤淳史，唐沢寿明，【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
日本語
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2/0モード（ステレオ）
日本語（解説）
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