2016/08/25(Thu)
紫外線対策はいつからいつまで必要?9月末までで大丈夫?
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「紫外線は肌の老化を早めるものだ」ということは、きっとあなたもご存知だと思います。
ですから、女性の多くは日差しの強い夏場には、念入りな紫外線対策をしているでしょうし、美容に意識の高い女性であれば、もっと早くから紫外線対策をはじめているかもしれません。
このように、紫外線対策をはじめるタイミングは人それぞれですが、実際のところ紫外線対策は「いつからいつまで」するのが理想的なのでしょうか。今回は、紫外線対策の様々な基準についてお話しします。
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Contents
紫外線対策はいつからいつまで必要?
日本では紫外線対策といえば、初夏にはじめるのが一般的です。そのため、5月ともなるとドラッグストア店頭の特設コーナーは紫外線対策商品でいっぱいです。
でも、果たして5月からの紫外線対策が正解なのでしょうか? これには紫外線の3つの種類について理解する必要があります。
紫外線には、UVA(A波)・UVB(B波)・UVC(C波)の3種類があります。
1.UVA(地上に届く紫外線全体の95%)
出典:ロート製薬
UVAは一番波長が長く、雲や窓ガラスなどを突き抜けて降り注ぎ、肌表面だけでなく肌の真皮層にまで届いて光老化(シミ・しわ・たるみ)の原因となります。
赤み・炎症がほとんどないので気がつきにくいのですが、UVAは照射量が多く浸透力が高いため、肌に与えるダメージは大きくなります。
以下のようなイメージです。
- 肌表面に浴びたUVAの約30%は肌の真皮層にまで到達する
- 真皮層に到達したUVAは、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などをつくる繊維芽細胞にダメージを与える
- 結果として弾力を失った肌は、シワやたるみなどの光老化を引き起こす
- さらにUVAはメラニン色素の生成を促進、シミを増やすことにもつながる
UVAによる影響は紫外線を浴びた直後ではなく、中長期的に現れます。そのため、夏以外の季節は油断しやすいのでしょう。長年蓄積するとこうなります。
出典:http://gizmodo.com/
28年間にわたり運転席左側の窓(左ハンドル)から顔の左半分に日光を浴び続けたため、左半分の光老化が進んだトラックドライバー。顔の左右で別人のように見えます。
2.UVB(地上に届く紫外線全体の5%)
UVBはUVAより波長が短く、窓ガラスを通り抜けることはありませんが、長時間当たると肌が炎症を起こす原因となります。
- 波長が短く、肌の奥深くにある真皮層まで到達することはほとんどない
- 紫外線を浴びた皮膚が赤くなったり黒くなったりする一般的ないわゆる「日焼け」の原因
- エネルギーが強い。サンバーン、サンタンといった肌の急激な変化をもたらす
※サンバーン:皮膚がヤケドをしたように赤くヒリヒリ痛む日焼け。何度も繰り返すことで皮膚ガンの原因になる。
※サンタン:メラニン色素によって皮膚が褐色になる日焼け。痛みはほとんどない。
3.UVC(地上に届く紫外線の0%)
UVC(紫外線C波)は波長が一番短く、地上にまでは届きません。
結論
単純に「日焼け」だけでいえばUVB(紫外線B波)が原因なのですが、将来的な「老化」まで考えると、じつはUVA(紫外線A波)対策の方が断然重要になってきます。
UVBは6~8月が最も強く降り注ぎ、冬はその5分の1くらいにまで弱まります。しかし、UVAは4~8月が最も強く冬も半分くらいにまでしか弱まらず、一年中肌にダメージを与え続けているのです。
「紫外線対策は5月から」という言葉をあなたも聞いたことがあるかもしれませんが、まさに5月はUVAが最も強く降り注いでいる時期なのです。
紫外線対策はUVB(紫外線B波)に限っては夏だけでも良いのかもしれませんが、UVA(紫外線A波)は冬でも十分な量が降り注いでいるので、季節を問わず通年で紫外線対策が必要なのです。
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紫外線対策は何時~何時まで必要?
では、続いて1日のうちで紫外線対策が必要な時間帯についてお話しします。
出典:気象庁|月最大UVインデックス
出典:気象庁|月最大UVインデックス
どちらも観測地点はつくばですが、日本のどの地域でも時間帯に差はないので、これを参考に1日の紫外線対策を計画的にしていきましょう。
<紫外線対策の必要な時間帯>
8月:7時〜16時
2月:9時〜15時
※インデックスの【紫外線指数>1.0】を紫外線対策必要とした場合。
8月:7時〜16時
2月:9時〜15時
※インデックスの【紫外線指数>1.0】を紫外線対策必要とした場合。
天気によって紫外線は変化する?
出典:気象庁|紫外線の性質
「曇りの日でも紫外線は降り注いでいる」ということは、あなたもすでにご存知かもしれません。上のグラフを見てください。これは、快晴を100とした場合の天気ごとのUVインデックスの割合です。
紫外線量は、やはり快晴時が一番多く、薄曇りでも快晴時の90%近くの紫外線量があることがわかっています。また、曇りでも60%近くの紫外線量があるので、肌へのダメージが蓄積していくことは確実です。
ちなみに、「曇り」の基準は以下を見てわかる通り、空の90%以上が雲に覆われることが条件ですから、体感的には日差しを浴びている感覚はないと考えられます。
出典:http://weather-gpv.info/
つまり、これらのことから「曇りの日でも紫外線対策が必要である」ということが言えます。
室内での紫外線対策は?
前述した通り、UVA(紫外線A波)は窓ガラスを通り抜けて降り注ぎますから、室内でも紫外線対策は必要です。冬場は、室内の日光が入る場所でゴロゴロしたくなりますが、光老化の原因になりますから、対策をしたうえで日光浴してくださいね。
年中紫外線対策をするための方法
ここまでで、紫外線対策は一年中必要だということがおわかりいただけたと思いますが、「毎日かかさず日焼け止めなんか塗っていられない!」という女性も多いことでしょう。
また、雨の日に日焼け止めを塗ったところで、濡れたら日焼け止めは落ちてしまいますし、曇りの日に日傘をさすのも煩わしいですよね。
そんな面倒で難しい「年中紫外線対策」におすすめなのが、「飲む日焼け止め」です。飲む日焼け止めは、肌老化対策のために考えられた商品が多く、紫外線対策だけでなく美容効果も期待できます。
曇りの日などにうっかり紫外線を浴びてしまっても、飲む日焼け止めで予防をしておけば肌の光老化を抑えることができます。
毎日サプリメント感覚で続けるだけなので、気楽に始められます。こちらの記事を参考にぜひ試してみることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたか。紫外線対策は今や、「日焼け対策」ではなく「老化対策」というのが新常識なのです。
UVA(紫外線A波)から肌を守るためには、季節に関係なく年中、紫外線対策が必要なのです。賢明なあなたはもう、「紫外線対策はいつからいつまで必要?」という質問は、「ダイエットはいつからいつまで必要?」という質問とほとんど変わらないことに気づかれたことでしょう。
しかし、冬場や曇りの日はついうっかり紫外線を長く浴びてしまうこともありますから、そんなうっかり日焼けがあっても大丈夫なように、飲む日焼け止めで肌の光老化予防をしておくと良いでしょう。