釜山警察庁は、2006年に韓国海洋大学(釜山市影島区)望洋台駐車場のマンホール内で発見された殺人事件の被害者の顔(写真)を3D技術などを利用して復元し、19日に発表した。警察は、フェイスブックなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に復元した被害者の顔写真を載せ、ネットユーザーに情報提供を要請した。
この事件は06年8月22日午前11時10分ごろ、マンホールの清掃を行っていた作業員が、青い布でできたマットバッグの中に男性の遺体が入っているのを見つけたのが発端。顔にはビニール袋がかぶせられていた。警察は殺人事件とみたが、遺体は形をとどめないほどひどく腐乱しており、被害者の身元すら確認できなかった。その後7年にわたり捜査に進展はなく、13年に先端科学技術を利用して、被害者の前歯からDNAを抽出することに成功した。しかし、対照可能な遺族を見つけることはできなかった。警察は先月、仮埋葬されていた被害者の遺骨を取り出し、ソウル聖母病院に最新3Dイメージスキャニング技法などを利用した顔の復元を要請した。これにより国立科学捜査研究院、カトリック大学医学部、中央大学医学部の研究チームが、13日に顔全体を復元することに成功した。警察は19日、被害者の顔を公開すると共に、112番(110番に相当)もしくは釜山警察署強力係未済事件専担捜査チームに被害者の身元や関連情報を通報するよう要請した。