女性の死因は窒息死 無理心中か
宮崎市の航空会社「ソラシドエア」の副社長、鈴木信行さん(60)が同市の自宅マンションから飛び降りて死亡していたことが宮崎県警宮崎北署などの調べで分かった。自宅から女性の遺体が発見され、同署は24日、司法解剖の結果、死因は窒息死と発表した。2人暮らしだった妻と連絡がとれないことから遺体は妻とみている。遺体の首に絞められたような痕が確認され、鈴木さんによる無理心中の可能性もあるとして慎重に捜査している。
同署などによると、23日午後4時半ごろ、ソラシドエアから「副社長が22日から出勤してこない」と相談があり、署員が鈴木さんのマンションに駆けつけたところ、寝室で横たわっている女性を見つけ、死亡を確認した。死後、数日が経過していた。
一方、このマンションでは21日午前、裸足で通路をうろついたり、手すりにまたがったりしている男性を住民が見つけて110番。署員が駆けつけたが、男性は通路の手すりを乗り越えて飛び降り、死亡した。自殺とみられる。歯型を鑑定した結果、23日夜になって鈴木さんであると判明した。遺書は見つかっていない。
同社によると、鈴木さんは全日空上席執行役員などを経て、今年6月にソラシドエア専務から副社長に昇格した。【尾形有菜、宮原健太】