08月24日 19時06分
高齢化が進む漁業の後継者不足を解消しようと、三重県尾鷲市で若者などを対象に、漁を体験する教室が、24日、開かれました。
この体験教室は漁業のおもしろさを多くの人に知ってもらい後継者の確保につなげようと、尾鷲市が開いたもので、18歳から50歳までの7人の男性が参加しました。
このうち、定置網漁を体験するグループは、早朝から4隻の漁船に乗って尾鷲港の沖合で漁を行い、午前6時すぎに港に戻って魚の水揚げ作業を行いました。
参加者たちは漁業者から教わりながら自分たちで水揚げしたアジやイワシ、カマスなどの魚を大きさや形、模様などを確認しながら種類ごとにバケツに分けていました。
奈良県から参加した18歳の男子高校生は「定置網を引き揚げる際に思っていた以上に力が必要だったので驚きました。将来は漁師になりたいと思っているので、これをきっかけにほかにもいろいろな漁をできるようになりたい」と話していました。
この体験教室に参加した人の中から、これまでに21人が漁業に就いたということですが、定着しないケースも多く、尾鷲市は新たに漁業に携わる人の所属する事業者を通して、財政的な支援を行うなどして、就業の継続を図っているということです。
体験教室は26日まで行われます。
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