ブロックチェーン技術の決済用新通貨開発、UBSに欧米数行が協力
スイスのUBSグループと欧米数行は金融取引の決済に新たな形態の仮想通貨を活用することについて、規制当局の承認を求める計画だ。
24日の発表によると、「ユーティリティー決済貨幣」の開発を進めてきたUBSはドイツ銀行、サンタンデール銀行、ICAP、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)と協力し、現実の市場と同様の環境でシステムを試験する。このプロジェクトは仮想通貨ビットコインを支えるブロックチェーン技術を用い、従来型の資金移動の完了を待つことなく決済を可能にするものだ。
ドイツ銀行の法人顧客担当部門でマネジングディレクターを務めるポール・メイリー氏は発表文で「現在の決済・清算は多くの機関を巻き込む業務だ」と指摘。「現在のやり方に対する実行可能な代替モデルを開発し、金融サービス業界にとって新たなデジタル機能を創り出す上で、当行が他行と協力していくことは極めて重要だ」と述べた。
この銀行連合は新システムが規制当局にとって透明性を増すものであると論じる方針で、確実に規制に沿うシステムにするよう、中央銀行や規制当局と対話を続ける意向だ。UBSの発表文によると、プロジェクトの進行に従い、参画企業をさらに増やす計画だという。
原題:UBS Joined by Peers to Promote Blockchain-Backed Digital Cash(抜粋)