【ニューヨーク=上塚真由】米紙ニューヨーク・タイムズは20日、人気グループ「SMAP」が解散を発表したニュースを1面などに掲載した。解散をめぐり、閣僚からも経済への影響を心配する声が上がっていると紹介し、「国民は苦悩でいっぱいになっている」と伝えている。
記事は「年を重ねたボーイズバンドが解散を発表したが、日本は手放せない」と題して、SMAP解散による日本の反応を大きく報道。日本の混乱ぶりについて「ビートルズの解散と(1990年代に大ヒットしたコメディードラマ)『となりのサインフェルド』の最終回の放送、(人気女優の)グウィネス・パウトロウと(人気バンドメンバーの)クリス・マーティンの破局が全て一度にきたと考えればよい」などと解説。「日本の文化的景観における一つの時代の終わり」だと表現した。
また中国や韓国、台湾などアジア各国で多くのファンがいることも紹介。2011年に北京でコンサートを行ったことも取り上げ、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で高まっていた日中間の緊張を和らげることにも貢献したと指摘した。(産経新聞)