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プチ鹿島 リオ五輪閉会式 東京引き継ぎセレモニーを語る

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プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中でリオオリンピックの閉会式、東京への引き継ぎセレモニーについてあれこれと話していました。


(プチ鹿島)……で、まあ振り付けとか。閉会式、引き継ぎ式の演出するチームというのは今年の1月に発表されているんですよ。音楽監督が椎名林檎さんですよね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、クリエイティブスーパーバイザーっていうのが佐々木宏さん。あと、総合演出と演舞の振り付けがMIKIKOさんっていう、Perfumeの……

(塩澤未佳子)はいはい。

(プチ鹿島)で、この人たちがチームになって、昨日あれだけのものを見せてくれたと。で、椎名林檎さんをめぐるこの2年間の展開っていうのがすごく面白くて。

(塩澤未佳子)えっ、なにかありました?

(プチ鹿島)2年前。思い出してください。まだ猪瀬(直樹)さんが絶頂だった頃。9月に東京五輪を決めて、組織委員会とか着々と準備ができ始めましたよね。その時に、理事として文化人から秋元康さんが理事になられて。あと、芸術家で蜷川実花さんですよね。が、文化人で入られて。

(塩澤未佳子)おおー。

(プチ鹿島)で、その顔ぶれを見てですね、ちょっとみんな先回りしていろんな憶測とか噂が立ったわけですよね。「これ、秋元康さんがいるってことは、AKBが2020年の東京五輪の開会式とかに出てくるのかね!?」とか。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)で、蜷川実花さんもAKBとは縁が深くて。プロモーションビデオをやったじゃないですか。『ヘビーローテーション』を。

(塩澤未佳子)ああ、そうか!

(プチ鹿島)だからこれ、AKBが開会式に出てくるの? みたいな。秋元さんは何も言ってませんよ。でも、「2020年、そんなんでいいのか!?」みたいな。勝手に憶測や噂が立って、勝手に心配しはじめて……「いや、AKBじゃなくてEXILEとか出てきたらどうするの?」とか。別に本人たちは「やる」とは言ってないんですよ。

(塩澤未佳子)はい(笑)。

(プチ鹿島)で、そういう噂があって。で、面白かったのが椎名林檎さんがそれから2、3ヶ月後。2014年の11月にネットのインタビューでこう発言しているんですよ。「皆さん『だいじょぶなのか東京』と、不安を覚えたでしょう? 開会式の演出の内容がおっかなくて仕方ないでしょう? ……J-POPと呼ばれるものを作っていい立場にあるその視点から、絶対に回避せねばならない方向性はどういうものか、毎日考えてます」。これ、なかなかこう……

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椎名林檎インタビュー


(塩澤未佳子)おおっ!

(プチ鹿島)「そうだ、椎名林檎! ちゃんと言ってくれ!」みたいな。いいですか? もう1回、読みますよ。「開会式の演出の内容が、誰がやるかわからないけど、おっかなくてしょうがないでしょう? このままだと」って言ってるわけです。ねえ。「絶対に回避せねばならない方向性はどういうものか、考えています」。だから、みなさんが考えている最悪のものは回避しようよ!って強い懸念を表明したわけですよ。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)それが2014年11月なんですけども。で、今年、フタを開ければ強い懸念を表明していた椎名林檎さんがむしろ、演出を担当すると。だからこの2年間の椎名林檎さんの立ち位置の変化というか。もしかしたら、じゃあこういう発言で「では椎名林檎さん、協力をお願いします」って誰かが言ったのかもしれないですけど。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)面白いですよね。で、ああいう見事な音楽監督を。で、もうひとつ。先ほどのMIKIKOさんっていう方はPerfumeの(振付師で)。で、過去にいろいろ調べてみると、去年の宣伝会議というところでネットで公開されているんですが。MIKIKOさんと菅野薫さんという方もクリエイティブディレクターで今回のチームに加わっているんですけど、対談をしているんです。


(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)そこでね、MIKIKOさんっていうのはそもそもPerfumeで、広島で活動していたんですよ。で、ある時に、『DRESS CODE』という舞台が注目されて、ニューヨークに修行に行ったと。で、そこで見たパフォーマンス『フエルサブルータ』っていうのがあるんですけども。これは結局、言葉を駆使しないで身体とか……セリフも歌もなく、身体の動きだけでストーリーを伝えていくパフォーマンスを見て、「こういうのを自分はやりたかったんだ!」っていうので開眼して。



(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、帰ってきてPerfumeの振り付けで2007年に『チョコレイト・ディスコ』っていうので一世を風靡するわけですよ。で、昨日、あらためてそれを……僕はそんなに詳しくなかったんで、その動画を見たら、やっぱり昨日の閉会式の青森大学の新体操部の方たちを使ってダンスをしたじゃないですか。あれがもうやっぱり、ルーツがあるわけですよ。



(塩澤未佳子)そうかー!

(プチ鹿島)だからわかりやすく言うと、みんな勝手にAKBとか出てきたらどうするんだ? みたいに憶測を立てて、勝手に心配して。だから、秋元さんっていうのは噛ませ犬みたいな感じになっちゃったんです。そしたら、そうじゃなくてもうちゃんと世界発信で勝負しているPerfumeとか……この方はだって、BABYMETALとかも手がけているわけでしょう?

(塩澤未佳子)そうみたいですね。

(プチ鹿島)そういう人がしっかり入ってチームを組んで。「ああ、もうこの人たちがいるから安心だ!」みたいに、急にみんな安心しちゃったりして。

(塩澤未佳子)(笑)

(プチ鹿島)だからAKBからすれば、自分たちが「やりたい!」って言ってるわけじゃないのに……

(塩澤未佳子)なんか、勝手にね。

(プチ鹿島)そうそうそう。だからそういうおかしな空気もありましたけど。でも、そういうのを抜きにしても、面白かった。よかったですよね。ただ、唯一ザワザワしたのが、あの安倍さんのマリオですよね。

(塩澤未佳子)あっ、安倍マリオ(笑)。

ザワザワした安倍マリオ

(プチ鹿島)安倍マリオですって。っていうのはね、あれ、やっぱりちょっとザワザワしたんです。サプライズといえば、本当にあんなサプライズはないと思うんですけど。本来、次のオリンピックの都市の引き継ぎ式って、だいたいその国のスポーツのスーパースターが出てくるんですよ。たとえば、北京からロンドンの時はサッカーのベッカムが出てきたんです。ロンドンからリオの時は、同じくサッカーのペレが登場したと。

(塩澤未佳子)はい!

(プチ鹿島)じゃあ、日本ではそれに該当するスポーツを代表する人が引き継ぎ式にサプライズで出てくるのかな?って言われていた。じゃあ、日本の顔は誰だ?って言ったら……安倍さんが出てきたっていう。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)で、「安倍マリオだからまあ、面白くていいじゃねえか」って言うんですけど、なんかああいうところに、安倍さんがどうっていうわけじゃなくて、政治家が出てくる生々しさってなんなんだろうな?って俺、引っかかっていたら、どうやらこのアイデアを森喜朗さんがこう……思いついたっていうのが昨日から新聞、各マスコミ報道が出ているんですね。

(塩澤未佳子)そうなんですか?

(プチ鹿島)それで僕、ちょっと納得した部分もあるんですよ。というのは、安倍さんが出てきた瞬間ね、「これ、本当は森さんがやりたかったんじゃねえかな?」って僕、思ったんですよ。

(塩澤未佳子)ああっ!

(プチ鹿島)森さんが猪瀬さんが辞めた直後の2014年の1月に組織委員会の委員長についた経緯っていうのを調べて、いろんな人に聞いてみると、まず財界の偉い人に森さんが会いに行って、「ぜひ、あなたに組織委員会の委員長をやってほしい」って言うんですって。

(塩澤未佳子)ほう。

(プチ鹿島)だけど、それはもうひとつのセレモニーで。財界の人は当然トップだから、「あっ、これはひとつのセレモニーで。ここで自分が断って、誰もやる人がいなくなって、森さんが『じゃあ、しょうがない。私がやります』っていう……森さん、自分がやりたいんだな」っつって、みんな財界の人は断ったんだって。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)本当に周辺を取材している人に話を聞くと。と、すると今回もですよ、同じ手法を使ったかもしれないんですよ。安倍さんのところに行って、森さんとしてはですよ、「まあ日本のトップだしね。安倍さんがこれ、マリオをやってくれないかね?」って……もしかしたら断ると思っていたんじゃないですかね。

(塩澤未佳子)いままで通りね。

(プチ鹿島)そう。で、「いやいや、そこは日本のトップは森さんですから。森先輩、お願いします!」って(言われることを)期待していた節もあると思うんですよね(笑)。

(塩澤未佳子)(笑)

(プチ鹿島)で、安倍さんが空気を読まずに受けたか、もしくは「森さんがマリオだったらこれ、もう日本中が炎上するな」と思って、仕方なく自分が受けたのかはわかりません。っていうかこれ、勝手に僕の憶測ですけども。

(塩澤未佳子)はい(笑)。

(プチ鹿島)だって、ちょっと調べてください。森さんが安倍さんに打診して、「日本のトップはあなただから。マリオ、やってください」っていう報道がいま、流れているんですよ。俺、これ森さんは断られるのを前提で行ってるんじゃないかな?って。森喜朗マニアとしてはね、いろんな、組織委員会のとか……そういうのって日本人、好きじゃないですか。自分から「やりたい!」って言うんじゃなくて。「ちょっと、やってみなさいよ、やってみなさいよ」って断られて、「ええっ、俺? しょうがないな……」って後から出てくるパターンね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)都知事でも後出しジャンケンとか。意外と森さん、あれマリオ、狙ってたぞ。あれ。

(塩澤未佳子)(笑)

(プチ鹿島)あれ、マリオ狙ってたぞ(笑)。本当に。

(塩澤未佳子)あーあ(笑)。

(プチ鹿島)本当に、だからあれ、いちばんいいのは、マリオがたとえばですよ、どなたかも言ってましたけど、福原愛ちゃんとかね。女の子が逆にヒゲつけて帽子かぶってバーッ!って出てきたら……で、スポーツ選手でかわいいじゃないですか。別にそれは男のスポーツ選手でもいいんですけど。それだったら、もう誰もザワザワしないですよ。

(塩澤未佳子)全体的に見ても、整合性が取れますよね。

(プチ鹿島)だってあれだけPerfumeをルーツに持つダンスとか、映像とか。

(塩澤未佳子)アニメーションも出て。

(プチ鹿島)もう100点だったじゃないですか。で、ドラえもんもあの佐々木宏さんっていうのもトヨタとかのドラえもんのCMを手がけている人で。だからそこもドラえもん担当なんですよ。だからマリオ担当を森さんに譲っちゃったんだ。あれな。気をきかせて、打診しちゃったんだ。「マリオ、どうしますかね?」みたいな(笑)。

(塩澤未佳子)(笑)

(プチ鹿島)そしたら森さんが、「じゃあ、俺に任せろ。俺がちょっと聞いてやるから」みたいな。

(塩澤未佳子)って、なったんだ(笑)。

(プチ鹿島)最初から、だからあのチームで、「じゃあマリオもスポーツ選手で」ってやれば、もう誰の心もザワザワしない。100点の。つまり、120点ですよ。

(塩澤未佳子)出たのになー。

(プチ鹿島)まあ、たしかにサプライズっていう意味では、安倍首相でサプライズで。別にくさすつもりはないけど。たしかになんか、政治家っていうのは生々しいなとは思いました。

(塩澤未佳子)ちょっとね。

(プチ鹿島)だってこれ、他の国でさ、プーチンが出てきたらびっくりしますよ。

(塩澤未佳子)そういうことですよ。

(プチ鹿島)「うわっ、生々しい!」って。金正恩が出てきたら、びっくりしません?

(塩澤未佳子)(笑)

(プチ鹿島)まあ、まずオリンピックやらないけど。だったら、カバンの中から猪瀬直樹が出てきてもよかったのになっていうね。


(塩澤未佳子)(爆笑)。それ、みんなわかんないよね?(笑)。

(プチ鹿島)そういう演出もあっていいんじゃないかっていう。あれだけオリンピックをやりたがった人なんだからさ。

(塩澤未佳子)最後ね(笑)。

(プチ鹿島)っていうのをいろいろ考えました。まあ、演出はマリオは賛否両論っていうか好き好き、生々しさありますけど。よかったですね。他はね。ということでございました。

<書き起こしおわり>

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