やぁ。
みんな今日も元気にECサイトで物販しているかい。
僕もオリジナルのスクールバッグの制作を依頼して、ちょうど1ヵ月前くらいに自宅に届いたからECサイトで販売を開始したんだ。
経緯は過去記事にも詳しく書いてあるので是非とも参照して欲しい。
・クラウドファンディングに5万円突っ込んできた話。 - 横浜と生きる。
・ショッピングカートASPの2社どちらを使おうか悩み倒している話。 - 横浜と生きる。
・僕が脱サラしてやろうとしている「アパレルECサイト」の話。 - 横浜と生きる。
・脱サラした男がスクールバッグ作ってネットショップ開設した話。 - 横浜と生きる。
一応、初見の人の為にざっくりお話しさせて頂こう。
スクールバッグを作った経緯
2016年1月
はま龍「おら、横浜の地域振興に関わるような事業がやりたくなってきたぞ・・・!
そうだ、1年間個人事業主やって、その後法人化しよう・・・!!
これだっ・・・!!
社畜やってる場合じゃねぇ!!!!」
2016年2月
はま龍「とりあえず1年間、ネットで生きる力を身に着けてやるんだ・・・!
そうだな、どうせ来年から横浜に関わる仕事をやるんなら、個人事業主として過ごすこの1年も横浜に関する発信をしていきたいな。
ブログで横浜の地域情報を発信しよう。
あと物販もやろう。
物販・・・。
横浜に関する物・・・。
そうだ!
俺が高校生の頃から今日にいたるまで、横浜の女子高生の間で独自の流行が続くものがあるじゃねぇか!!
ショルダータイプのスクールバッグ!!
インスタグラムも流行ってるし、女子高生に買ってもらってインスタにハッシュタグ付けて載せてもらえば流行るだろこれ!!!
さらにモデルも募集すれば、JKたちの写真撮り放題!」
2016年3月
横浜から生まれたフォントをつくろう!「濱明朝」をまちの風景に - FAAVO横浜
はま龍「濱明朝プロジェクト・・・?
横浜の町を象徴するようなフォントを作るクラウドファンディング・・・?
これだ!!
この横浜産のフォントでYokohamaCityの文字、スクールバッグに入れたろ!!!!
(5万円支援ポチー)」
2016年4月
はま龍「プロジェクトも無事達成して、フォントももらえたぞ!!
スクールバッグ発注すっぞ!!」
2016年5月~6月
色、サイズ、デザイン等度重なる打ち合わせ
2016年7月
スクールバッグ完成したぜ!自宅に届いたぜ!!
ECサイト作って販売すんぞ!!!!!
1か月後
そして約1ヵ月の時が流れた。
なんで売れねぇんだっ・・・!
チクショウっ・・・!
売れないっ・・・!
\売れない!/
売れないっ・・・!
\売れない!/
売れないっ・・・!
\売れない!/
だが!
これでいい!!
いいわけあるかぁぁあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!
神のお告げ
というのがスクールバッグの経緯だ。
なんせECサイトに関しては、しょっぱなから独自ドメインで攻めるというイカれた健気さを発揮している上、販路がこのブログしかなく、リスティング等一切の広告活動をしていないので、冷静に考えて売れるわけがないのだ。
カバン製作に関してはすべて自己資金でまかない、一切の借り入れを起こしていないという事実が
「まぁいつか売れるでしょ」
という危険な安心感を生み、物販を放置するというフリーランスに許されざるギルティに繋がったのだ。
「やべぇ。
やべぇよ・・・。
これじゃまるでプロブロガーじゃねぇか・・・!」
そんなことを考えていたある日。
ついに転機が訪れた。
物販よりもブログがあまりにも楽しくて、いつものようにブログを書き散らかしていたところ、Twitterであるメッセージが僕のもとに届く。
??「物販順調?メルカリ覗いたことある?」
この神のお告げをしてきたのが、僕の数少ないブロガー友達である、月間30万PVの「メルカリはじめました。」と、雑記ブログ「Shine.jp」、2つのブログを運営する桐生君だ。
そして、桐生君がある驚愕の写真を送ってきたのだ。
それがコチラ。
メルカリの画面だ。
桐生君「(メルカリで)"スクールバッグ 横浜"で検索して、新品のみでソートかけた。
こっちもやったらいいんじゃないかな。」
これは、紛れもなく、横浜の女子高生たちの間で流行っているショルダータイプのスクールバッグで、その中でも特に人気の高い横浜高校のバッグだ。
なんと、ご覧の通りスクールバッグがメルカリで入れ食い状態になっていたのだ。
なんという寝耳に水っ・・・!!!
しかし冷静に考えれば、メルカリは今を時めく女子高生たちに大人気のアプリ。
どう考えたってスクールバッグを売る媒体として親和性はバツグンに高いに決まっているのだ。
この腐敗した世界に堕とされた桐生というGOD CHILDに感謝しつつ、ECサイトと同時並行でメルカリに参戦することに。
とりあえず、僕の母が既にメルカリの会員だったようで、今までに何度も取引をしたことがあるみたいだったので、母に出品をしてもらうことに。
※代替出品は禁止事項なのでやめよう。
(完全に知りませんでした。)
メルカリ出品
はま龍「母上、ちょっとメルカリでカバン売ってくれよ。」
はま母「よっしゃ、いっちょ売ってみっか」
そう言うやいなや、すぐさま出品に取り掛かるはま母。
はま母「(ぽちぽち・・・
ぽち・・・
ぽちぽち・・・)」
流れるようにタブレットを操作する手つきはまるで、ポーランドの前期ロマン派音楽の作曲家、ピアノの詩人フレデリック・ショパンを彷彿とさせる。
慣れた手つきでタップし、出品作業を進めるはま母。
はま龍「すげぇよ・・・!
どんどん出品作業が進んでるっ・・・!
ぽちぽち進んでやがるっ・・・!」
はま龍「ぽちぽちっ・・・!
圧倒的ぽちぽちっ・・・!!」
そして
出品完了。
サンキューマッマ。
フォーエバーマッマ。
あとは売れるのを待つのみというわけだ。
3日後
ブログを更新したり、人のブログを見てコメントをひたすらつける、いつもと変わらぬ日常が流れていた。
はま龍「お、ぱくたそ公式アカウントと俺が全面戦争繰り広げた記事スマニュー載ってるやんwwフヒッwwwフヒヒwwwww」
はま龍「プロブロガー乙・・・っと。(ブコメポチー)」
はま龍「"貧困JK スクールバッグ 売る方法"・・・(検索ポチー)」
そんな、ブロガーの鏡としか言いようがない日常を送っていると
はま母「バッグ売れたよー。」
はま龍「おいおいおいおいまじかよ!!」
ついに。
ついにそのときがやってきたのだ。
売れた。
記念すべき1個目が。
思えば長い道のりだった。
出来上がるカバンに胸を躍らせ届いた1ヵ月前。
来る日も来る日も売れるのを待ち続けた。
しかし現実は甘くなかった。
なぜだ。
なぜなんだ。
僕は恨んだ。
悔しい・・・!
\悔しい!/
己を。
国を。
社会を。
歴史を。
人々は自由を勝ち取った
人々が価値観を変えた
人々は資本主義という概念を生み出した。
人々が勝ち取った自由は
人々が変えた価値観は
人々が手にした資本主義は
たった一人の男も幸せに出来ないじゃないか。
そんな、狂気すら感じるサコパスまがいの言いがかりをあらゆる方面へとぶつけ続けた1ヵ月。
うんともすんとも言わなかったスクールバッグが
メルカリに出品して3日で成約したのだ。
恐るべきスピードである。
神はいた。
神は男を見捨てなかった。
サンキューゴッド。
サンキューメルカリ。
サンキューベイブリッジ。
サンキューベイブリッジとは
はま龍のモンハンの師である、横浜のお笑い芸人「横浜ヨコハマ」のボケ担当である上仲氏が放つ渾身のギャグ。サンキューベリーマッチと、横浜にある全長860mの吊り橋ベイブリッチがかけ合わされた、非常に高度なギャグである。
サンキューベイブリッジ - Hamapedia
「横浜ヨコハマ」上仲という横浜ご当地芸人を紹介しようと思う。 - 横浜と生きる。
メルカリ成約の考察
僕は今回メルカリでのスクールバッグ成約を受け
なぜECサイトでは売れなかった商品がメルカリでは売れたのか
という考察をし、2つの仮説を立てた。
ターゲットの合致
今回、僕が売ったスクールバッグはある意味運が良かったと言えるかもしれない。
詳しくは調べていないけど、メルカリの主要なターゲット層は10代の女子高生とか、20代中盤の子持ち主婦とか、まぁ大体その辺なんじゃないかなと考えている。
そして、このターゲット層に、僕のスクールバッグが見事はまったのだ。
例えばこれが楽天のラクマみたいに、幅広い層をターゲットにしているフリマアプリだったらこうはなってなかったかもしれない。
フリマの特異性
さらに、女子高生というターゲットのマッチだけでなく、フリマというツールの特異性も生かされたのではないかと考えている。
ECサイトで行われる売買と言えば、売り手のある種一方的に発せられる情報に対して買い手が購入の意思表示をする。
つまり
「商品の情報(写真・サイズ・値段等)の確認」
↓
「購入方法の選択(クレジットカード払い、銀行振り込み、着払い等)」
↓
「決済(お金を支払い、商品の引渡しを受ける)」
という、まぁごく一般的な購入の流れがECサイト。
一方、フリマの場合は、
「商品の情報(写真・サイズ・値段等)の確認」
↓
「売り手と買い手によるコミュニケーション
(商品に対する質疑応答、値段交渉、送料負担の相談等)
↓
「購入方法の選択(クレジットカード払い、銀行振り込み、着払い等)」
↓
「決済(お金を支払い、商品の引渡しを受ける)」
という、ECサイトとは異なるコミュニケーションというセクションが存在するのだ。
この、ECサイトにはないフリマのコミュニケーションという特異性が、今回スクールバッグ成約に大きく寄与したのではないかと僕は考えている。
恐らく今回購入をしてくれた人は10代の女子高生だと思うのだが、若い子たちにとって機械的なECサイトで淡々と商品の購入をするっていうことが意外とハードルが高かったりするのかもしれない。
だからこそ、TwitterやFacebookなどのSNSを頻繁に利用する10代の若い子たちにとって、商品購入プロセスにコミュニケーションというワンクッションを挟むことによって購入のハードルが下げられたのだ。
2つ目の要因は、僕のスクールバッグ成約の考察というよりかは単なるメルカリの考察になってしまった感も否めないが、いずれにしても
・ターゲットの合致
・フリマの特異性
この2つが、僕のスクールバッグ成約の大きな要因になったんじゃないかと僕は考えた。
まぁいずれにせよだ。
僕のスクールバッグの事例から
ECサイトで売れなかった商品がフリマアプリでは売れるケースもある
ということがお分かり頂けただろう。
なので、自分のECサイトを持っていて売れ行きが芳しくない商品がある人は、思い切ってメルカリ等のフリマアプリへのシフトチェンジも視野に入れてみてもいいかもしれない。