シベリア抑留の犠牲者追悼する式典

シベリア抑留の犠牲者追悼する式典
k10010651081_201608231811_201608231821.mp4
終戦直後、シベリアなどに抑留され、厳しい寒さの中で過酷な労働を強いられて亡くなった人たちを追悼する式典が、東京で開かれました。
8月23日は、71年前に旧ソビエトが、中国にいた元日本兵や民間人をシベリアなどに移送する指令を出した、いわゆるシベリア抑留が始まったとされる日です。
東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑では、抑留されていた人や遺族で作る団体が追悼式を開き、およそ160人が参列しました。
はじめに全員で黙とうをささげたあと、17歳で抑留された、神奈川県横須賀市の猪熊得郎さん(87)が「仲間たちが日本に帰れないまま、口々に『お母さん』と言って亡くなっていったのが忘れられない。戦争は二度と繰り返してはいけない」と訴えました。
厚生労働省によりますと、シベリアやモンゴルに抑留された日本人のうち、およそ5万5000人が厳しい寒さや飢えなどで亡くなったとされていますが、6割に当たるおよそ3万3000人については、今も遺骨が現地に残されたままだということです。
厚生労働省は今年度から9年間を集中期間と位置づけ、遺骨の収集を加速化させています。
初めて参列した広島市に住む77歳の女性は「幼いころに父親が抑留され、亡くなったという通知が届いただけで、遺骨も戻ってきていません。どのようにして亡くなったのか真実が知りたい」と話していました。