今年の梅雨、毎日のように予報を外していた気象庁が、梅雨が終わった後も猛暑や熱帯夜など暑さに関する予測を立て続けに外している。全国的に猛暑となった今月11日、気象庁は「11-14日ごろに夏の猛暑は峠を越えるだろう」とする予報を発表していたが、実際はその後も暑さはやわらぐどころか、一層厳しくなっている。とりわけ19日は大田市で37.3度、忠清北道忠州市で36.2度を記録するなど、全国の多くの都市で昼の最高気温が気象庁の予想とは異なり今年最も高くなった。とりわけソウルは、ここ10日間に気象庁が出した猛暑がやわらぐ時期についての予測が16日→18日→22日→24日と立て続けに修正され、影響で最近は「気象庁はオオカミ少年」などと批判されている。
■予報の難しさを高速道路の渋滞を引き合いに説明
相次ぐ予報の食い違いに市民もいらいらを募らせているが、気象庁は型にはまった弁解しかしていない。気象庁は19日『最近の暑さの原因と今後の見通し』と題された資料の中で「猛暑が続く原因は、日本の東の海上にある北太平洋高気圧が周辺の大気の流れを止めているためで、影響で地上付近の熱い空気が移動できない」と説明した。つまり大気の流れが止まっているため、猛暑が予想以上に長く続いているというわけだ。
気象庁は先月も梅雨の雨の予報を立て続けに外したが、その原因についても同じような説明を繰り返していた。気象庁予報局のシン・ドシク局長は16日「梅雨の降水量予報改善に向けた討論会」に出席し「渋滞した高速道路では到着時間を正確に予測することは難しい。これと同じく(今年の梅雨は)大気が停滞し雨の予測が非常に難しかった」と述べた。誤報の原因は気圧計が止まっていることにあるというわけだが、これに対してある気象専門家は「気圧計の停滞まで予測し、その上で予報を出すのが気象庁の仕事だ」「要するに気象庁は予報の能力が低いことを自ら認めたわけだ」と批判した。