リオ五輪バドミントン女子ダブルス決勝で、日本代表の高橋礼華・松友美佐紀組が19日(韓国時間)、デンマーク組を破り優勝した。日本にとって五輪バドミントンで初の金メダルだ。女子シングルス3位決定戦に進出した奥原希望は対戦相手の中国人選手がけがで棄権したため銅メダルを手にした。バドミントン日本代表は今大会を五輪史上最高の成績となる金メダル1・銅メダル1で終えた。日本代表チームをトップに押し上げたのは「韓国バドミントン界のレジェンド」朴柱奉(パク・ジュボン)監督だ。これを知った韓国のファンからは「帰国して韓国を再び世界最強にしてほしい」という声も上がっている。
中国に次ぐバドミントン大国を自負していた韓国は、2012年のロンドン五輪で銅メダル1つにとどまり、銀メダル1つの日本に初めて追い越された。今回も女子ダブルスの鄭径恩(チョン・ギョン・ウン)・申昇チャン(シン・スンチャン、チャン=王へんに賛)組が取った銅メダル1つにとどまった。
日本がバドミントンで初の金メダルを取るまでには12年という長い準備期間がかかった。日本は2004年のアテネ五輪出場選手13人中12人が1回戦落ちするという屈辱を味わった。同五輪直後、日本は朴柱奉氏を迎えて「金メダル・プロジェクト」をスタートさせた。世界選手権通算5回優勝と五輪メダル2つ(金1・銀1)を獲得した同氏は、日本人選手に勝ちに行く意識を植え付けた。また、担当コーチ制・代表チーム専用訓練施設・合宿など「韓国式システム」を導入した。朴代表監督は「2020年の東京五輪では金メダルの可能性があると思っていたが、4年早くなった」と語った。