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【芸能・社会】

土屋太鳳、主演映画「青空エール」で吹奏楽部少女熱演

2016年8月24日 紙面から

「青春がいっぱい詰まった映画です」と笑顔を見せる土屋太鳳=名古屋市中区で(加藤晃撮影)

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 女優の土屋太鳳(21)が公開中の主演映画「青空エール」(三木孝浩監督)で、高校の部活の仲間との出会いを通して成長していく主人公を演じている。自らもダンス部で青春時代を送った土屋は、本紙のインタビューで「先輩と後輩の関係など高校時代の部活経験が生かせました」と笑顔を見せた。

 河原和音さんの人気漫画を実写化。甲子園で野球部を応援する夢を抱き、名門の吹奏楽部に入部するつばさを土屋が演じる。トランペット初心者でくじけることも多いけれど、竹内涼真(23)演じる同級生の野球部キャッチャーの大介と励まし合いながら、ともに甲子園を目指す。

 撮影前、「誰かを応援することが自分へのエールになっている。そんな映画にしたい。つばさの時間に太鳳ちゃんの人生を重ねてください」との三木監督からの手紙が届いたという土屋。「大好きな野球と音楽を組み合わせた作品ができることに加え、もう今しかできないって思いました」

 映画では高1と高3のつばさたちが描かれているが、伝統校の部活で鍛えられた土屋は「本当は先輩も後輩もいる2年生が大事ですが…。1年と3年のつばさの表現の差に悩みましたが、経験を生かして想像力で補いました」。コンクールに臨む場面でも、ライバル校とすれ違う時など「空気感」も当時を思い出して演じたという。

 そんな経験を生かす一方で、「学んだことも多かった」と土屋。つばさは気持ちをうまく伝えられず、すぐ下を向いてしまうが、「実はかっこつけずに、できないことはできないとさらけ出す強さがある女の子。コンプレックスに正直に向き合っている。そんな姿を自分にも生かせたらと感じました」と振り返る。

 若手俳優陣が集まった撮影現場も青春そのものだったよう。毎日、体調維持のためランニングしている土屋。浜松ロケでは竹内と夜の街を約1時間走ったという。「なぜか『虫は強いんだ』という話で盛り上がって」と笑う土屋。「一生懸命やってもできないこともある。でも、そんな試練を乗り越えて心が成長していく物語。青春が詰まった、誰もが共感できる映画です」と力を込めた。 (伊藤智英)

 

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