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【プロ野球】

タカ非常事態 サファテが負傷交代

2016年8月24日 紙面から

ソフトバンク−楽天 9回表2死満塁、楽天・島内の投ゴロを処理しようとして足をひねったサファテ=ヤフオクドームで(式町要撮影)

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◇楽天3−2ソフトバンク

 楽天が競り勝った。2−2の9回に3安打で2死満塁とし、島内の内野安打で1点を勝ち越した。5番手のミコライオが4勝目。松井裕は25セーブ目。ソフトバンクは8回に同点としたが、9回から登板したサファテが崩れた。

     ◇

 リーグ3連覇へ暗雲が垂れ込める1敗だ。2−2の9回、ベンチは抑えのサファテを投入。同点から勝機をうかがう継投だったが、まさかの事態が起きた。2死満塁、島内の投前へのゴロを処理しようとした右腕が転倒。一人では歩けず、チーム関係者に支えられながら退場した。

 「試合うんぬんより彼の足が心配。いるかいないかで全然違ってくる。明日の(患部の)様子を見てみないと」と工藤監督。試合後、右足を引きずりながらロッカー室から出てきたサファテは、報道陣の問い掛けにも応じずタクシーへ。そのまま病院へと向かった。

 振り返れば不運はその前にもあった。0−0の4回の守備。無死一塁で銀次の当たりは遊撃への平凡なゴロで併殺かと思われたが、打球は二塁塁審に当たり一、二塁とピンチが広がった。松田の失策で先制され、犠飛で追加点を奪われた。先発の武田は3回まで抜群の内容だったが、自責点0で2点を失った。

 工藤監督の表情はさえない。「武田はいい投球をしていた。めったにああいうことはない。(審判に当たって)多少の動揺もあっただろう」。このカード今季4戦3勝と相性のよかった武田が黒星を喫し、サファテも負傷。マジック点灯どころか、再び首位陥落の危機に陥った工藤監督は「もう一回、落ち着いてやっていかないと」と前向きな言葉を必死に並べた。 (山本泰明)

 

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