中国首相がスー・チー氏と会談 関係強化に意欲示す
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中国の李克強首相は、ことし3月にミャンマーに新政権が発足して以来初めて、アウン・サン・スー・チー国家顧問を北京に招いて会談し、ミャンマーとの関係強化に強い意欲を示しました。
ミャンマーの新政権で大きな権限を持つ国家顧問と外相を兼務するスー・チー氏は18日夕方、北京の人民大会堂で李克強首相と会談しました。
国営の中国中央テレビなどによりますと、会談で李首相は、新政権が発足して以降、スー・チー氏がASEAN域外の国のなかで最初に中国を訪問したと称賛したうえで、「ミャンマーが、みずからが置かれた状況に合った発展の道を歩むことを支持する」と述べて、スー・チー氏が事実上率いる新政権との関係強化に強い意欲を示しました。
これに対し、スー・チー氏は「新政権は中国との関係をとても重視しており、ASEANと中国の関係の発展を推進したい」と応じたとしています。
また、ミャンマーの前の政権が5年前、中国が主導する大規模なダム建設を住民の反対などを理由に凍結したことについて、双方は適切な解決策を探るために協力していくことで一致したとしています。
ミャンマー国内では、長年続いた軍事政権と緊密な関係を築いてきた中国に接近する事への警戒感が根強くありますが、中国政府としては、スー・チー氏といち早く良好な関係を築くことで停滞しているミャンマーとの関係を改善し、ASEAN域内における影響力を確保したい思惑があるものと見られます。
国営の中国中央テレビなどによりますと、会談で李首相は、新政権が発足して以降、スー・チー氏がASEAN域外の国のなかで最初に中国を訪問したと称賛したうえで、「ミャンマーが、みずからが置かれた状況に合った発展の道を歩むことを支持する」と述べて、スー・チー氏が事実上率いる新政権との関係強化に強い意欲を示しました。
これに対し、スー・チー氏は「新政権は中国との関係をとても重視しており、ASEANと中国の関係の発展を推進したい」と応じたとしています。
また、ミャンマーの前の政権が5年前、中国が主導する大規模なダム建設を住民の反対などを理由に凍結したことについて、双方は適切な解決策を探るために協力していくことで一致したとしています。
ミャンマー国内では、長年続いた軍事政権と緊密な関係を築いてきた中国に接近する事への警戒感が根強くありますが、中国政府としては、スー・チー氏といち早く良好な関係を築くことで停滞しているミャンマーとの関係を改善し、ASEAN域内における影響力を確保したい思惑があるものと見られます。