渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

ねつ造珍獣ハンター見参!

2016年08月24日 | 溶解情報


ねつ造者の動画を見ると、下げ緒を前垂らし右袴紐絡めにしている時点で、
昭和時代に新規創設された夢想神伝流を真似たもので、決して古流派では
ないことが判る。

また、刀を勢いよく何度も鯉口にパッチンパチンと叩き入れている段階で、
すでに武士の武芸の本手筋とは無縁であることを示している。

ニセモノが日本には多い。実に多い。
その理由は不知なれど、見えてくるものがある。
それは、ニセモノの詐欺者たちは、他人に対して偉そうにふんぞり返り
たいという欲望が異様に強い人物であることがニセモノたちの共通点で
あるのだ。
むしろ、それが核心なのだろう。
武芸武術そのものではなく、人を見下したい個人欲求を満たすために武芸
を利用して偉そうにしたい。
本物の武家の血脈とは無縁の者たちにそうした願望の顕在化が著しい。
そして、無知な人々を集客して睥睨する。

見る者が見れば、本手筋か亜流・贋物かはすぐに看破できる。
ニセモノ詐欺者たちに限って、ニセモノ創作ねつ造であり実体がないため
に、やたらと道統を古く設定したがる。

最近の現象として、ネット社会で動画をはじめとする情報取得が簡易に
なったせいか、雨後の筍のようにニセモノ創作新流派がいくつも登場し
ている。
ニセモノなので、江戸期からの伝書などは存在しないため、伝書等は紛失等を
理由として口伝と称してありとあらゆるねつ造と剽窃と盗用の限りを尽くす。
あるいは、稚拙な手書きで文字通りねつ造して、それが伝来伝書だなどと
公言したりする。

先程のニセモノたちの共通点とは別に、最大の共通点が彼ら詐欺グループ
には共通項として存在する。
それは、見てられない程に業前が素人のように下手(へた)であり下手(げて)
なのである。
これまたとても不思議な現象なのだが、要するに本当の江戸期からの伝承
など存在しないから、個人で組み立てて構成するしかないので、稚拙未熟
未達のまま偉そうにしたい気持ちのみが先走るから先生ぶって流派をねつ造
して名乗り出した結果だろう。
新派といえども過酷な訓練・研鑽を積んだ者はあれほどヘッポコではない。
しかし、偉そうにしたいために修行訓練稽古を重ねていないのに立場身分を
僭称しているものだから、中身は嘘まみれでスッカラカンなのだ。
だが、真実が見えない人や外国人は騙しやすい。そこを狙って集客していく。

武家や武士や侍や剣士たちとは全く無縁なんですよね、そういう現代芸人
たちは。
芸者芸人は芸があってこそ成り立つのに、その芸さえもない。
つまり、全方位的に全く話にならんのです。塵、埃みたいなもの。
ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« モスラのモデル | トップ | 正絹糸の経年変化 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL