リオ五輪閉会式 五輪旗が東京に引き継がれる

リオ五輪閉会式 五輪旗が東京に引き継がれる
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リオデジャネイロオリンピックの閉会式が行われ、次の開催都市の東京都にオリンピックの旗が引き継がれて南米で初めて開かれた17日間の大会が幕を閉じました。
閉会式は21日夜、開会式と同じく世界最大規模のサッカー専用スタジアム、マラカナンスタジアムで「喜び」と「祝福」を主なテーマに、雨の中、華やかに行われました。

各国の旗手だけがまずそろって入場し、日本は開会式に続いて陸上・10種競技の右代啓祐選手が旗手を務めました。次の開催国である日本の選手団は各国の最後に入場し、主将の吉田沙保里選手などおよそ160人の選手がブラジルと日本の小旗を振りながら笑顔を見せていました。

式では最新の映像技術とともに歌やダンスなどでブラジルの文化や歴史が紹介され、次の開催都市にオリンピックの旗を引き継ぐ「フラッグハンドオーバーセレモニー」も行われました。

この中では、リオデジャネイロ市のパエス市長から着物姿の東京都の小池知事にオリンピックの旗が渡され、安倍総理大臣も登場して東京大会をアピールするプレゼンテーションが行われました。

最後にIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長が閉会を宣言して聖火が消されました。17日間にわたる南米初のオリンピックは幕を閉じ、今後は4年後の東京大会に世界の注目が集まります。

小池知事「責任の重さずしっと」

東京都の小池知事は閉会式に出席し大会の旗を受け取ったあと、現地でNHKの番組に出演し、「旗自体は重たくなかったが、その責任の重さはずしっとくるものがあった」と述べました。

また、ブラジル滞在中に行った競技会場などの視察について「リオデジャネイロの会場は工夫もあったが課題もあり、東京も学ぶところは多かったと思う。東京大会はリオデジャネイロと違う文化で、大都市で行うことになる。会場の問題などまだまだ課題はあるが、アスリートの皆さんの一人一人の頑張りがあってこその大会なので、『アスリートファースト』を絶対忘れてはいけない」と述べました。その上で「現地では、IOCの理事からも『東京が楽しみだ』と声をかけられた。今後は、この期待を4年間かけてどんどん上げていく努力をしたい。日本・東京のメッセージを世界中に伝え、環境面でもすばらしいオリンピック・パラリンピックにしていきたい」と述べました。

官房長官 「東京に向けて最高のスタート」

菅官房長官は記者会見で「今回の大会では過去最高であった前回の大会を上回り最も多いメダルの数となった。選手の頑張る姿は、夢に向かって努力することや最後まで諦めないことの大切さを国民に教えてくれたのではないか。日本選手団の活躍は、まさに最高の盛り上がりであり2020年の東京大会に向けて最高のスタートを切ることができたのではないか」と述べました。

また菅官房長官は、安倍総理大臣が閉会式にゲームのキャラクターにふんして登場したことについて、「2020年の東京大会を世界に広報するため、組織委員会からの出演要請を受けて協力したものだ」と述べました。