個人用 RMS と Azure Rights Management

Carol Bailey
共同作成者

適用対象: Azure Rights Management

個人用 RMS は組織内のユーザーを対象にした無料のセルフサービス サブスクリプションです。Microsoft Azure Rights Management (Azure RMS) によって保護された機密ファイルが組織内のユーザーに送信されているものの、IT 部門が Azure でそれらのユーザーのアカウントを管理していないために、該当するユーザーを認証できないという場合に使用できます。 たとえば、IT 部門が Office 365 を所有しておらず、Azure サービスも使用していない場合が挙げられます。

このようなユーザーは、Azure RMS で使用する無料の企業または学校アカウントにサインアップし、Rights Management 共有アプリケーションをダウンロードしてインストールすることができます。 その結果、これらのユーザーは、認証され、保護されたファイルが送信されたユーザーであることが証明されるため、コンピューターまたはモバイル デバイス上で保護されたファイルを読み取ることができます。

Windows コンピューター上で Rights Management 共有アプリケーションを使用すれば、保存されているファイルを保護したり、保護したファイルを組織の内外の宛先に電子メールで送信したりすることができます。 それらのユーザーが送信した電子メールの受信者が属する組織も Azure でユーザー アカウントを管理していない場合、受信者も個人用 RMS アカウントにサインアップすれば、保護された電子メールの添付ファイルを読み取ることができます。

Important

この無料のサブスクリプションによって、承認されたユーザーはいつでも保護されているファイルを読み取ることができます。 現在は、この無料サブスクリプションを使用して、ドキュメントを保護し、保護された電子メール メッセージを新しく作成することもできますが、保護されたコンテンツを新規作成する機能は試用目的でのみ提供されており、将来的に削除される可能性があります。 個人用 RMS を使用したコンテンツ保護の詳細および変更点については、「Microsoft Rights Management Terms of Service (Microsoft Rights Management サービス条件)」を参照してください。

無料の Rights Management 共有アプリケーションを使用してファイルを保護する方法の詳細については、「Rights Management 共有アプリケーション ユーザー ガイド」を参照してください。

個人用 RMS は、Azure Active Directory でサポートされているセルフサービス サインアップの一例です。 セルフサービス サインアップのしくみの詳細については、Azure Active Directory ドキュメントの「Azure のセルフサービス サインアップについて」を参照してください。

次のステップ

詳しい手順と背景で実行されている処理の技術的概要については、「個人用 RMS にサインアップする方法」を参照してください。