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 特製スイーツが車内で味わえるJR九州の「或(あ)る列車」の運行開始1周年記念行事が7日、佐世保駅であった。一日駅長のたすきをつけた保育園児2人と西島義久駅長が、午前9時50分発の列車に出発の合図を送った。

 「或る列車」は、100年以上前に造られたものの、ほとんど営業運転されなかった幻の客車がモデル。車体にまつわる逸話と、九州産食材を使ったスイーツを売りにした観光列車として、昨年8月8日大分―日田で運行を始めた。2両編成で、16テーブル、36席。佐世保―長崎は、昨年11月~今年3月に続いて、7月15日から運行中。

 JR九州によると、この日の佐世保―長崎往復を含め、1年間で351便を運行した。平均利用客は31人と、人気が高い。佐世保―長崎は来年3月までの予定で、9月末まで予約でほぼ満席という。(福岡泰雄)