中国 スパイ容疑で逮捕の日本人男性を起訴

中国でスパイ行為に関わった疑いで逮捕された日本人4人のうち、北朝鮮との国境に近い遼寧省で身柄を拘束された50代の男性が起訴されたことがわかり、起訴されたことが判明した日本人は合わせて3人になりました。
中国の捜査当局は去年5月以降、スパイ行為に関わった疑いで東部の浙江省や東北部の遼寧省、それに北京と上海で合わせて4人の日本人を拘束したあと、正式に逮捕し、このうち浙江省と上海で拘束した2人については、すでに起訴しています。
関係者によりますと、このうち遼寧省の北朝鮮との国境地帯で拘束された50代の男性についても、23日までに起訴されたことがわかりました。
これで、起訴されたことが判明した日本人は合わせて3人になりました。
中国政府は、おととし11月に反スパイ法を施行し、スパイ組織に属していなくても海外の組織や個人が国家の秘密や情報を盗んだり探ったりすればスパイ行為にあたると定めるなど、外国人の国内での活動への監視を強めています。中国では4人とは別に東京に本部がある日中の交流団体で役員を務める男性も先月、捜査当局に拘束され、中国外務省がその後、「国家の安全に危害を与えた疑い」で関係部門が男性を調べていることを明らかにしています。