やぁ。
みんなインターネットを使い始めたのはいつぐらいかな。
僕の場合、中学がパソコンを学習に取り入れるなかなか先進的な学校だったので、中学に入学をしてすぐにパソコンを買わされたものだ。
僕が中学一年の頃だから、多分2001年とかそれくらいだな。
まさにネット接続がダイヤルアップ接続からADSL接続に移行しはじめ、パソコンが徐々に一般家庭に普及し始めたくらいの頃だ。
従量制だったダイヤルアップから定額制のADSLが登場したことにより、人々がインターネットの利用時間を気にすることなく使えるようになったのだ。
まさにブロードバンド黎明期と言ってもいいだろう。
僕がインターネットというものを利用し始めたのはまさにそのときだ。
そして上述した通り、僕は中学一年からパソコンを買い与えられたわけだが、みるみるウチにインターネットにのめり込み、ホームページビルダーで自分のホームページを作ったもんだね。
パワフルプロ野球の攻略サイトだ。
ただ、攻略サイトと言っても、掲示板やチャット等のコミュニケーションが盛んなサイトだったので、肝心の攻略ページは攻略本に載っている内容まるうつしという有様だったんだがな。
そらもう地方球場を出すコマンドとかを我が物顔で紹介してましたわ。
少し前置きが長くなってしまったが、ホームページを作ったりしていた関係で、その時期の同年代に比べて色々なサイトを見たり、サービスを利用したりする機会が多かったのだ。
そして今。
そのサイトたちは今どうなっているのか、とふと疑問に思ったのだ。
当時のあの姿のまま残っているのだろうか。
もしかしたら潰れてしまっているのだろうか。
はたまた、さらなる進化を遂げているのだろうか。
今回は、そんな僕が昔訪れていた懐かしのサイトたちに、約15年の時を超え、改めてスポットライトをあててみよう。
赤い部屋
しょっぱなからこれで申し訳ない。
赤い部屋は、FLASH全盛期に2ちゃんねる等で人気があった有名なホラーサイト。
(以下内容ネタばらしあり。)
内容はというと、インターネットサーフィンをしている少年が何気なく訪れたサイトに、何のリンクも貼られていないポップアップ広告が突如現れる。
そして、その広告は消しても消しても表示される。
ただ、何度もそのポップアップ広告を消し続けていると、最初は隠れていた文字が次第に見え始めてきて、最終的に「あなたは赤い部屋が好きですか?」という文章が完成し、直後に死んでしまうというもの。
このサイト、今どうなっちゃってるのかすごい気になってたのさ。
なんせ今のインターネットブラウザって標準でポップアップブロックがかかってて、あえて解除しないと表示されないでしょ。
あんだけFLASH動画で事前に恐怖を煽っておいてさ、肝心な「動画の最後にポップアップが出てきて、本当の恐怖を味わうことに・・・!!!!」
「ポップアップがブロックされました」
とかさ、シュール極まりないでしょ。
そんなことを考えながら興味本位で見に行ってみることに。
すると、サイトは無事に残っている!
サーバーも切れてない!
懐かしいこの独特の雰囲気。
まぁ内容は覚えているのでガンガン飛ばすことに。
さぁ、来るか・・・。
来るか・・・。
どうなるんだ?!
おお、バッチリ出やがった。
ただ・・・これポップアップ広告というより単なる新しいウィンドウですわ。
ということは・・・。
うわー・・・画面広げられちゃうよ・・・。
完全に「あなたは l 好きですか」の間の l 取り残されてるじゃん・・・。
もはやただの鼻毛でしょ。
こんなガタイ良い赤い部屋見たくない。
「あなたは好きですか?」
という言葉から何とも言えない哀愁が漂っている。
なんなら怒りすら沸いてくる。
なんてマヌケな姿なんだ。
お前なんてこうしてくれるわ。
※もちろん、1回×をクリックして消したら復活することはなかった。
cgi boy
2000年代前半から中盤くらいにホームページを運営していた方なら何度かここのサービスはお世話になったのではないだろうか。
ここは、掲示板、チャット、カウンター、日記等、当時のウェブサイトには必ずと言っていいほど設置されていたツールの無料レンタルサイト。
また、元祖出会い厨の巣窟「前略プロフィール」もここcgi boyの提供するレンタルサービスだ。
僕と年代が近い人は、みんな中学生や高校生の頃は利用したのではないだろうか。
「使っている路線:赤外線」
とかくっそさむいこと書いちゃった人も多いのではないだろうか。
僕も高校生の頃はよく利用していた。
キーワードで「喧嘩上等」と検索して、「性別:卍日本●男児卍」となっている奴らの掲示板をかたっぱしから荒らしたのはいい思い出だ。
そしてこのサイトは今、存続しているのかどうか、検索をしてみた。
すると
「cgi boy」と検索をかけているにも関わらず、cgi boyのレンタルサービスの一つに過ぎなかった前略プロフィールのページがトップにヒットし、他のサービスが見当たらない。
そう、現状cgi boyは前略プロフィールのサービスしか提供をしていなかったのだ。
どうやら日記のレンタルは2009年に、掲示板も2010年にサービスの提供が終了していたみたいだ。
さらに悲しいことに
最後の砦であった前略プロフィールも、今年の9月末を持ってサービスを終了してしまうとのことだ。
諸行無常である。
ただ、前略プロフィールがこの世に生みだした
「一見善良に見える、ていの良い出会い系ツール」
というジャンルは、モバゲーを経て、現代のmixiへと脈々と受け継がれている。
そういった意味では、cgi boyの魂は今後も生き続けると言えるだろう。
一発太郎
ホームページ運営者たちにとっては非常に懐かしく感じるであろうサイト、一発太郎。
MSN、goo、Google、Yahoo JAPAN、エキサイト、インフォシーク等々
Googleのほぼ一強、おまけでBing、みたいな現在とは異なり、過去には多様な検索エンジンが台頭していた。
もちろん、どれも現存するポータルサイトではあるが、検索サービスの提供自体をやめてしまっているか、あるいはGoogleの検索エンジンを採用しているか、概ねどちらかだ。
で、現在はサイトやブログが出来上がったらクローラーが巡回しにきて、インデックスされるのを待つのみ、という感じだが、当時はそれぞれの検索サイトに行き、登録作業をしなければならなかった。
しかも、上述の通り現在のようにGoogle、Bingだけではなく、多くの検索エンジンが乱立していたので、アクセスを集めたいという人たちはそれらすべての検索エンジンで同じような登録作業を繰り返さなければいけない。
そんなホームページ運営者たちの悩みを解消してくれる、非常に画期的なサービスを提供していたのが一発太郎。
乱立する検索エンジンそれぞれに訪問することなく、一発太郎だけで登録作業が完結するというすぐれものだったのだ。
また前置きが長くなってしまった。
で、一発太郎の現状は特に気になった。
だって今さ、一発登録、する必要ないじゃん・・・。
そして恐る恐る一発太郎の生存確認をしてみることに。
すると・・・
oh...
サイト自体は存在していたが、昨年の1月で新規登録が終了していた。
ただ、現在の検索エンジンの状況に鑑みれば、ある意味仕方ないと言わざるを得ない。
お世話になったサイトなだけに、少し寂しい。
ゲームの缶詰
ゲームの缶詰は、FFアドベンチャー等を代表する、いわゆるブラウザゲーを提供していたサイト。
(驚くことにFFアドベンチャー、未だに利用者がいた。)
僕もFFアドベンチャーは当時めちゃくちゃはまったものだ。
ブラウザー上で出来るので、ダウンロードやインストールは必要なく、簡単に始められる。
しかも、現在のスマホアプリとは異なり課金要素がなかったのでとても平和なゲームだった。
で、肝心のFFアドベンチャーの提供元であるゲームの缶詰の現在はというと
ちゃんと残ってる!
そして何気にアクセスもある。
いや、いいよ、この感じ。
いいよこのノスタルジックな感じ。
相互リンク募集ってのがめっちゃいい味出してるよ。
フラッシュ倉庫
一口にフラッシュ倉庫と言っても、「フラッシュ倉庫」を名乗るサイトはたくさんあったため、どれをピックアップすればいいか悩んだが、元祖を名乗るフラッシュ倉庫があったため、そちらに突撃してみた。
通称「おもしろフラッシュ倉庫」
それがこちら
(※自主規制)
うおー、しっかり残ってるじゃん。
というかフラッシュ倉庫を名乗るサイトってなぜかどれもこういう作りだったような。
これもなんかのレンタルサービスなのかな。
そして所狭しと並ぶ懐かしのフラッシュ動画たち。
案の定Not Foundだらけだが、中には未だに見れるものもある。
僕のオススメは
だ。
めちゃくちゃ懐かしい。
フラッシュ動画なので、是非ともパソコンで見て頂きたい。
おまけ
ホームページというくくりではないが、個人的に懐かしいと思ったサービス等を取り上げる。
メッセンジャー
今でいうLINEの先駆け的なパソコンのソフト。
Yahoo!とMSNの2強だった。
まぁ、もちろんサービスの提供は終了しているのだが。
むしろ2014年まで続いていたということに驚いた。
ハーボット
当時いろんなホームページに設置されていたツール。
アクセスカウンターや、他のはーぼっと利用者のリンクを張ってユーザーの輪を広げたりしてくれたやつ。
キリ番を踏むと祝福してくれた。
言うまでもなくサービスは終了している。
ポストペット
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2000/0718/postk.htm
so-netのメールソフトについていた機能の一つ、それがポストペット。
メールの送受信だけでなく、育成機能などもあり、ゲーム感覚でメールを楽しむことが出来た。
メールソフト自体は新しいものを販売していないようだが、ポストペットというキャラクターコンテンツには商機を見出しているのか、公式サイトは健在だ。
最後に
いかがだっただろうか。
僕がホームページの運営をしていたまさにその当時見ていたサイトなので、若干偏りがあったかもしれないが、一部の人たちは懐かしいと思ってもらえたのではないだろうか。
諸行無常。
盛者必衰。
はてなブログもいつかこんな風に懐古的な視点で取り上げられる日が来るのだろうか。
■平成元年生まれの僕が紹介するシリーズ