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第22回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞した、星奏なつめの恋愛小説『チョコレート・コンフュージョン』。

バレンタインも残業で、仕事に疲れたOLの千紗はお気に入りの靴のヒールが折れて泣きたい気分に。そんなとき助けてくれたのは、社内で「殺し屋」と噂される凶悪顔の龍生だった。千紗はお礼のつもりで義理チョコを渡すが、本命チョコと勘違いした龍生から交際を申し込まれてしまう。断ると「殺されるかも!?」と怯えた千紗は、しぶしぶ彼女になるが…。

人相は悪いけれど、実は誰よりも純情な龍生。交換日記から愛を深めようとするピュアさに思わずキュンとなる。龍生の人柄を知って、少しずつ心惹かれていく千紗の変化に注目だ。二人の噛み合わない会話や、清々しいほどのズレっぷりにツッコミを入れつつ、応援せずにはいられない。涙と笑いの激甘ラブコメに元気をもらって。

（文：松本理惠子）