若いころの高倉健や草刈正雄をスクリーンで…全国で「角川映画40周年」イベント開催

角川映画は《読んでから見るか、見てから読むか》をキャッチコピーに、角川文庫の原作本を角川書店が映像化していった。第1作は横溝正史の『犬神家の一族』(1976年・市川昆監督)だった。その後も森村誠一の『人間の証明』(1977年)、大藪春彦の『蘇える金狼』(1979年)、赤川次郎の『セーラー服と機関銃』(1981年)と、人気作家のベストセラーを次々映画化していった。

またアニメにも力を入れ、石ノ森章太郎の『幻魔大戦』(1983年)や手塚治虫の『火の鳥 鳳凰編』(86年)なども製作された。

様々なジャンルを手がけた角川映画だが、特筆されるのは監督と出演者の豪華さだろう。

第1作の市川昆をはじめ、深作欣二、篠田正浩、大林宣彦、井筒和幸、崔洋一など、日本映画を代表する監督がメガホンを執り、俳優陣も高倉健、松田優作、千葉真一、草刈正雄らを主役に据えた。

一方、女優陣は“角川三人娘”と称される薬師丸ひろ子(1977年『野性の証明』)、原田知世(1983年『時をかける少女』)、渡辺典子(1982年『伊賀忍法帖』)がスクリーンデビューを果たしている。

そして、角川映画で忘れてはいけないのが濡れ場シーンだ。

映画祭では、『犬神家の一族』(島田陽子)、『蘇える金狼』(風吹ジュン)、『蒲田行進曲』(松坂慶子)、『スローなブギにしてくれ』(浅野温子)、『里見八犬伝』(夏木マリ)、『彼のオートバイ、彼女の島』(原田貴和子)、『恋人たちの時刻』(河合美智子)を上映。さらに『キャバレー』では、三原じゅん子先生(参議院議員)のお宝映像もある。