河川敷に16歳少年の遺体 直近の行動など調べる

河川敷に16歳少年の遺体 直近の行動など調べる
23日に埼玉県東松山市の河川敷で、16歳の少年が死亡しているのが見つかった事件で、遺体の状態から死後、それほど時間はたっていないとみられることが警察への取材でわかりました。警察は、少年が何らかのトラブルに巻き込まれたとみて、複数の知人から話を聴くなどして、直近の行動などを調べています。
23日午前8時ごろ、埼玉県東松山市を流れる都幾川の河川敷で、埼玉県吉見町の職業不詳、井上翼さん(16)が死亡しているのが見つかりました。
井上さんは、体の一部が砂利に埋もれた状態で上半身は裸だったということで、その後の調べで、遺体の状態から死後、それほど時間はたっていないとみられることが警察への取材でわかりました。
これまでの調べで、井上さんは知人の話などから同年代の少年との間で何らかのトラブルに巻き込まれていた可能性があるとみられ、警察は複数の知人から話を聴くなどして井上さんの直近の行動などを調べています。
都幾川では、台風9号の大雨で、22日の午後から川の水位が急激に上昇しましたが、その日の夕方に現場付近で複数の若者を目撃したという情報も寄せられているということです。
警察は、事件との関連について慎重に調べています。

近所の女性「礼儀正しい子だった」

死亡しているのが見つかった井上翼さんの自宅近くに住む女性は「いつもあいさつをしてくれる礼儀正しい子でした。亡くなったと聞いて信じられない思いです」と話していました。
この女性は、井上翼さんの家族とは10年来のつきあいで、翼さんについて「礼儀正しい子で会うと毎回大きな声であいさつをしてくれました。両親が共働きなので家事も自分でやっていて、この前も洗濯物を干している姿を見かけたばかりでした。修学旅行の帰りにはお土産を買ってきてくれて、優しい子だと思っていた矢先の出来事で、本当に信じられません」とショックを隠し切れない様子でした。