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【東京都知事選】
出口調査分析、自民党支持者も小池百合子氏圧勝
東京都知事選投票日の31日、産経新聞社は出口調査を実施し、有権者の投票動向を探った。増田寛也氏を推薦した自民党の支持層の半数以上が小池百合子氏に投票するなど、与野党ともに推薦候補者に票を集められず、組織票に頼らない小池氏の圧勝につながった実態が浮かび上がった。
自民党支持層の52・3%が小池氏に投票し、増田氏は39・8%にとどまった。同じく増田氏を推薦した公明党の支持層でも23・4%が小池氏を選んだ。
また、こうした現象は、鳥越俊太郎氏を推薦した野党にもみられた。民進党支持層では49・1%が鳥越氏に票を投じたものの、39・3%が小池氏に流れた。共産党支持層では68・5%が鳥越氏に、17・3%が小池氏に投票した。
無党派層でも小池氏に支持が集中した。51・2%が小池氏を支持し、鳥越氏は20・1%、増田氏は18・8%の支持にとどまった。
有権者が投票の際に重視した基準は、「政策」(29・7%)がトップで、「人柄」(19・1%)と「政治経験」(17・8%)が続いた。「政策」を選んだ回答者では、47・4%が小池氏、21・5%が増田氏、18・0%が鳥越氏にそれぞれ投票した。「政治経験」や「人柄」でも小池氏は他の候補者を上回った。
また、新都知事に取り組んでほしい政策を尋ねたところ、「景気・雇用」(22・0%)、「医療・介護」(21・0%)、「教育・子育て」(17・7%)の順番だった。