「日本維新の会」に党名変更 臨時党大会
おおさか維新の会は23日、大阪市内で臨時党大会を開き、党名を「日本維新の会」へ変更することを決めた。党名「おおさか」が本拠地・大阪以外で受け入れられにくいとの意見が出ていたためで、党勢拡大を図る狙いがある。維新の党名変更は2012年の国政進出後、3回目。大会では10月に満了する予定だった松井一郎代表の任期延長も決定した。
同党は7月の参院選などを踏まえ、党名変更の方針を表明。同月末まで所属する国会議員・地方議員に▽日本維新の会▽維新の会▽「維新」の2文字を含むその他の党名−−の3案を示してアンケート調査をした結果、「日本維新の会」の希望者が最多だった。松井氏が党大会に先だって開かれた常任役員会で変更を提案し、了承された。松井氏は党大会で「参院選で一定程度、我々の改革を伝えることができた。さらなる党勢拡大のために党名を変更したい」と述べた。
橋下徹前代表や松井氏らは12年9月、地域政党「大阪維新の会」(10年発足)を核に「日本維新の会」を結成。2カ月後に石原慎太郎氏らの「太陽の党」が合流したが、14年7月にたもとを分かち、石原氏らは「次世代の党」を結成した。橋下氏らは同年9月に「結いの党」のメンバーと「維新の党」を誕生させたが、大阪系議員と東京系議員の対立から再び分裂し、昨年11月に大阪系議員が中心となって「おおさか維新の会」を旗揚げした。【青木純、念佛明奈】